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インド・ムンバイ湾横断道路橋建造工事をIHIグループが受注
ムンバイ湾横断道路完成予想図。(出典:Mumbai Metropolitan Region Development Authority)[写真拡大]
IHIのグループ企業の一つであるIHIインフラシステム(大阪府)が、インドのゼネコン最大手Larsen & Toubro Limited(L&T)社とコンソーシアムを組成し、ムンバイ都市圏開発庁(Mumbai Metropolitan Region Development Authority)からの発注を受け、ムンバイ湾横断道路建設事業を受注した。橋梁建設工事が事業のメインとなる。
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契約に当たっては、デヴェンドラ・ファドナヴィス マハラシュトラ州首相と、日本の石井啓一国土交通大臣も臨席し、締結が交わされた。
ムンバイ湾横断道路は、インド・マハラシュトラ州ムンバイとその周辺都市圏において、半島側にあるムンバイ中心部のセウリから、ムンバイ湾を挟んだ東側、ナビムンバイ市までを接続する、総延長22キロメートルの海上道路となる予定のものである。インドにおいては最長の海上道路となる。
ムンバイはインドにおいて「経済の首都」とも言われる活発な都市であるが、人口と交通量の増加にインフラ整備が追い付いておらず、交通渋滞が深刻である。また、ナビムンバイは経済特区であり、今後、港の拡張や空港の建設などが予定されている要地だ。にも拘わらず、現状交通アクセスはムンバイ湾をめぐる道路と鉄道が一本ずつあるだけであり、今後の同エリアの経済発展のため、交通インフラ整備は喫緊の課題となっている。
横断道路が完成すれば、ムンバイ市とナビムンバイ市の交通アクセスは大幅に改善され、移動時間も短くなることから、さらなる経済的成長も期待できる。
なお、IISはインドにおいて既にデリー~ムンバイ間貨物専用鉄道の鋼橋建設工事なども既に担当している。
工期は2018年1月から2022年7月にかけての予定となっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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