【注目銘柄】マクニカ・富士エレホールディングスは高値更新の展開、18年3月期予想を増額修正、さらに再増額の可能性

2017年11月5日 18:17

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>(東1)に注目したい。独立系の大手半導体商社である。18年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益となり、通期予想を増額修正した。需要が高水準であり、再増額の可能性がありそうだ。株価は高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計が計画超で通期を増額修正、さらに再増額の可能性

 10月31日発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績(10月23日に増額修正)は、売上高が前年同期比24.2%増の2375億95百万円、営業利益が2.1倍の68億01百万円、経常利益が81.0%増の71億52百万円、純利益が2.1倍の53億95百万円だった。

 計画を上回る大幅増収増益だった。国内外のサーバ、ストレージ向けが拡大し、車載関連や産業機器関連も伸長した。集積回路および電子デバイス・その他事業は売上高が26.7%増収となり、売上総利益率の改善も寄与して営業利益が7.9倍増益だった。ネットワーク事業はハードウェア商品の案件サイズの縮小化などで売上高が4.4%減となり、営業利益が33.0%減益だった。経常利益は為替差益の計上、純利益は繰延税金資産計上も寄与した。

 通期の連結業績予想についても10月23日に増額修正した。売上高は500億円増額して17年3月期比17.9%増の4700億円、営業利益は22億円増額して27.0%増の133億円、経常利益は24億円増額して39.1%増の134億円、純利益は22億円増額して37.7%増の90億円とした。国内コンピュータ市場向けビジネスの一部が終息するものの、車載関連や産業機器関連が引き続き好調に推移し、ネットワーク事業も持ち直す見込みとしている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が50.6%、営業利益が51.1%、経常利益が53.4%、純利益が59.9%と順調である。需要が高水準であり、ドル高・円安も支援して通期予想に再増額の可能性がありそうだ。

■株価は高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は高値更新の展開で10月24日には2997円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】ホットランドは1Q好決算を手掛かりに通期12月期業績の上ぶれ期待を高めて続伸(2017/06/02)
【株式評論家の視点】LITALICOは18年3月期は新規開設30拠点を計画、今期2ケタ増収増益の続伸見込む(2017/06/12)
【編集長の視点】三栄建築設計は連続の最高業績・増配を再評価し超割安株買いが拡大して続伸(2017/06/05)
【小倉正男の経済コラム】ふるさと納税規制にみる中央集権再強化(2017/06/12)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事