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訪日外国人の気分を体験 「日本語が通じないカフェ」が1日限定オープン
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NTTドコモは4日、「言葉の壁」に直面する訪日観光客の気分を体験できるカフェをオープンすると発表した。カフェ名は「日本語が通じないカフェ For ONEs Café」。10月10日、六本木ヒルズhills café / SPACEにて1日限定オープンする。
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カフェにおいて利用客は、メニューや装飾が外国語だらけ、スタッフも日本語が話せない外国人、という状況のなか過ごすことになる。ただ、外国語でのコミュニケーション問題の解決手段として、ドコモ独自の翻訳サービスを使用できる。
提供されるのは「はなして翻訳」というアプリで、発した言葉を携帯端末を通じて互いの母国語に変換してくれる。外国の人と対面して話す際でも、交互に携帯端末のボタンを押して会話すればそれぞれが母国語で内容を理解できる。店舗での注文時など、そのやり取りの補助に役立つ。
また、画像からの翻訳もできるため、メニューや看板などが外国語だったとしても、それを撮影するだけで対処できる。本や新聞などの翻訳も可能だ。
画像翻訳においては英語、中国語、韓国語の3カ国語に対応。対面利用においては加えてドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、インドネシア語の計10カ国語に対応している。
このアプリは、海外に旅行した時や国内における外国人とのコミュニケーションをサポートするサービスとされており、今回はそれを後者の用途で活用する。
近頃の訪日客増加の勢いは目覚ましく、2017年の訪日外国人数は過去最速のペースで2,000万人を突破した。また、在留外国人数も238万人を超えるなど、日本にいる外国人数は増えてきている。
しかし、それに伴い言葉の壁、意思疎通の不十分さも問題となっている。観光庁が2月に発表した外国人旅行者対象のアンケート調査では、旅行中に困ったことの1位が施設等スタッフと意思疎通ができないこと、2位が案内板や地図における多言語表示の少なさ・わかりにくさだった。
この取り組みは、上述のような現状を多くの人に実感してもらうためのものとなる。そのコンセプトは「For ONEs」。世界中の異なる個性をもつ1人1人それぞれに合ったサービスを提供する、という考えだ。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)
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