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キッコーマンの「いつでも新鮮」しょうゆがJAXAにより宇宙食に認定
市販の「いつでも新鮮 塩分ひかえめ丸大豆生しょうゆ」(左)と、「宇宙日本食(しょうゆ)」。(画像:キッコーマン発表資料より)[写真拡大]
キッコーマン食品の「キッコーマン いつでも新鮮 塩分ひかえめ丸大豆生しょうゆ」が、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)によって、「宇宙日本食(しょうゆ)」に認定された。
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キッコーマンの「いつでも新鮮」シリーズは、2010年9月に第1弾が発売された、独自特許の容器を用いたしょうゆである。倒してもこぼれない、横置きも可能、鮮度が保たれる、などの特徴を持っている。
今回宇宙日本食に認定された製品は、「いつでも新鮮」シリーズの商品としては第二世代にあたるタイプの容器「やわらか密封ボトル」を用いたものである。この容器は、吉野工業所との共同開発によるものであり、2012年7月から市販されている。柔軟性と剛性を併せ持ち、容器とフィルム製の袋の二重構造を取ることで、「醤油さし」に近い形を取りつつ、鮮度のキープもできるという優れものだ。
今回、宇宙食として認定された製品も、この「やわらか密封ボトル」と同じものを用いて、それをさらにアルミパウチした構造になっている。注ぐ量を調整しやすいので、宇宙の無重力空間でも一滴単位のしょうゆを注ぎやすい、というメリットがあるという。
宇宙空間では、地上に比べて骨密度が低下しやすいという問題がある。ナトリウムは、カルシウムの代謝を促進するため、これをより悪化させる。それ故、キッコーマンは、多種多様に販売されている「いつでも新鮮」シリーズの中から、通常のこいくちしょうゆと比較して塩分を25%カットした「塩分ひかえめ丸大豆生しょうゆ」を選び、JAXAの審査にエントリーしたという。
宇宙日本食として認定された食品・調味料はこれまでにも多種あるが、キッコーマンによれば、日本の伝統的な醸造技術によって作られた調味料は、これが初めてである。宇宙で日本食を楽しむための一助として、しょうゆが宇宙へと実際に飛び立つ日が来ることが期待される。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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