【新規上場(IPO)銘柄】UUUMは売り一巡し出直る動き、8月月間動画再生回数は30億回を突破

2017年9月26日 11:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 UUUM<3990>(東マ)は、8月30日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、YouTuberを中心とするクリエイターをサポートしながら、様々なコンテンツを世の中に発信している。その中でもYouTube上の広告収益の一部をYouTubeから受領するアドセンス収益と、顧客企業の商品やサービスを紹介する動画を制作・公開する広告収益が同社収益の大部分を占めている。このほか、自社サービスとして、主に動画制作収益やゲーム収益を計上している。

 アドセンス収益では、YouTube上の動画視聴に付随して発生する広告収益のうち一部が収益としてクリエイターに還元されているが、同社所属のクリエイターがYouTubeに投稿した動画の場合、Google Inc.から提供をうけるCMS機能により、同社がそこで発生したアドセンス収益を一括して受け取り、これをアドセンス収益として計上し、一部をクリエイターに支払っている。広告収益では、広告主の商品やサービスを紹介するタイアップ動画をクリエイターが制作し、自身のYouTubeチャンネルに公開する対価として、広告主より動画制作費を受け取り、その一部をクリエイターに支払う。同社営業社員が広告主や広告代理店に対してクリエイターを活用したプロモーションの提案を行い、受注後は動画制作をサポートしている。

 今2018年5月期第2四半期業績予想は、売上高37億7600万円、営業利益5500万円、経常利益3700万円、純利益2500万円を見込む。

 今18年5月期業績予想は、売上高89億7900万円(前期比28.6%増)、営業利益4億円(同11.6%増)、経常利益3億8100万円(同8.9%増)、純利益2億5900万円(同0.8%増)と続伸を見込む。上場で調達した資金は人件費や広告宣伝費などに充てる計画で成長投資を優先し、年間配当は無配を予定している。

 株価は、上場2日目の8月31日に公開価格2050円の3.27倍相当の6700円で初値をつけた後、同日高値6800円と買い進まれた後、9月8日安値4400円まで調整。同15日安値4460円と売り直され下値を確認し、上昇している。国内の動画広告市場は2016年の842億円から20年には約3倍に拡大する見通しで、HIKAKIN、はじめしゃちょー、佐々木あさひなど人気のYouTuberをはじめとして、商品レビュー、お笑い、ビューティー、ゲーム実況など多種多様な4,300名以上ものYouTuberネットワークを築いていることが強みとなっている。8月の月間動画再生回数が設立後初めて30億回を突破。目先の売り一巡感から出直る動きで、高値奪回となるか市場の注目を集めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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