PyPIに悪意のあるパッケージがアップロードされていたと判明

2017年9月18日 23:04

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記事提供元:スラド

utahime 曰く、 スロバキア政府のサイバーセキュリティ対策チーム SK-CSIRTは、Pythonパッケージの公式リポジトリ PyPI に悪意あるコードを含む10個の偽ライブラリパッケージがアップロードされていたことを発表した(SK-CSIRTアドバイザリー: skcsirt-sa-20170909-pypiArs Technicaの記事The Registerの記事Bleeping Computerの記事)。

偽パッケージはいずれも有名パッケージのコピーで、オリジナルのパッケージ名を一部変えた名前が付けられている。コード自体はオリジナルと全く同じものだが、インストール時に実行されるスクリプトが悪意のあるコードを含むものに変えられていたとのこと。

SK-CSIRTの通報により既に問題のパッケージは全てリポジトリから削除されたが、公開されていた6月から9月の間に複数回のダウンロードが確認されているという。そのため、SK-CSIRTではインストールされているパッケージを確認し、偽パッケージが存在する場合は削除して正規のパッケージをインストールすることを推奨している。

 The Registerの記事では、タイプミスによりインストールされることを狙ったTypesquattingという手法だと指摘。SK-CSIRTではpipを使用してPythonパッケージをインストールする際は十分な注意が必要だと述べている。なお、偽パッケージに追加されたコードスニペットはPython 3.xと互換性がなく、インストール時の問題が複数回報告されていたが、セキュリティ問題とは認識されていなかったとのことだ。

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