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mameの2017-18年秋冬コレクション - 夕暮れの時、映し出す伝統美
記事提供元:ファッションプレス
mame(マメ)の2017-18年秋冬コレクションは、デザイナー黒河内真衣子が北日本の旅で目にした景色をもとに製作している。
北の大地で見た景色は、黒河内の心に留まった。まず率直に反映したのはカラーパレット。蒼穹が広がる自然の景色は、刻々と過ぎる時と共に表情を変える。赤い夕焼けから夜に近づく紫色まで、自然が織りなす色移りは思わず見入るほど美しい。オリエンタルなムードを纏ったワンピースやガウンジャケット、ニットジャカードのドレスルックは、そのひと時を顕著に映しだしたものだ。
色だけじゃない。はるか昔、日本の北国に大陸から流れついた織物をモダンに昇華し取り入れた。ワンピースはチャイナドレスさながら、ロマンチックなロングドレスも東洋の女性が身に纏った伝統美の再来を想わせる。
ディテールのアレンジは、女性を可憐に、艶やかに見せる手段として存在している。ランダムにラッフルを挿入したタイトスカートは、大きいスリットで官能的な部分を助長する。繊細なレースを巡らせたワンピース、袖に並んだ小さなボタンの列とそこから流れるスリット。それから躍動的に動いて見せるプリーツスカートもそうだ。
現代的な部分と古典的な部分がうまく合わさって、導きだした“新しい伝統美の在り方”は、この夕暮れの色に染まって時に儚く、時に力強く表現されている。
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