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民進代表戦、共産党との選挙協力 前原・枝野両氏で温度差
民進党代表選挙が21日告示され、前原誠司元外務大臣と枝野幸男元官房長官が立候補した。9月1日の臨時党大会で投票、即日開票される。
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立候補した両者は共同記者会見し、次期総選挙での野党共闘については、「理念、政策が合わないところと政権選択の選挙で協力するのはおかしい」とする前原氏と「理念、政策で主体性を持ちながら、ひとりでも多くの仲間を当選させ、今の政権の暴走に歯止めをかけることは大きな責任だ」とする枝野氏に、共産党との共闘において、代表者が誰になるかで温度差が生じることが浮き彫りになった。前原氏は共産、自由、社民の4党合意の是非を見直したいなどと語った。
この日、前原氏は「理念、政策の合う所とは幅広く協力するが、合わないところと協力するということは可笑しい」と語り「選挙協力の4党合意の是非についても見直しをさせていただきたい」とした。
前原氏は「政治家、政党にとって『理念』『政策』は命であり、特に、衆議院選挙は政権選択の選挙。政権選択の選挙で理念、政策の合わないところと協力するということは可笑しいと思う」と政策、理念にこだわった。
そして選挙協力に対する4党合意事項について「重みはしっかり受け止める」としたが「4党合意の是非についても見直しをさせていただきたい」と日本共産党との選挙協力については距離を置く姿勢をみせた。
一方、枝野氏は「野党間で我が党の主体性を持ちながら、できることを最大限やる」と自公政権に対抗しうる議席数確保を優先することが安倍政権の暴走を食い止めるために最重要との考えを示した。
枝野氏は選挙協力では「できること、できないこと、メリハリをしっかりつけていく。最大限の努力をしたい」とした。枝野氏は参院選挙の成果を前例に「それぞれ、党の政策や理念が違うなかで、それぞれの党が『自民党の暴走を止めてほしい』という国民の声に答えるため、各党それぞれ、ぎりぎりの着地点へ努力した成果だ」とした。
そのうえで「政権選択の選挙では、いっそう困難は大きい。しかし、一方で現実に地域で頑張っている仲間たちを一人でも多く当選させる。そのことで今の政権の暴走に少しでも歯止めをかけることは、私たちの大きな責任だ」と答えた。(編集担当:森高龍二)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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