火星の土壌、微生物にとっては有害の可能性も

2017年7月14日 11:25

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 火星への人類の移住に向けた技術開発が一部で進められているが、火星の土壌は微生物にとっては有毒である可能性があるという(SPACE.comEngadget JapaneseScientific Reports掲載論文)。

 火星の土壌中には過塩素酸塩が広く含まれていることが、NASAの観測ミッションなどで確認されている(2008年のWIRED記事)。過塩素酸塩をエネルギーにする微生物も存在するが、研究者らが過塩素酸塩を含む火星の土壌を模した環境を用意して微生物を投入し、そこに紫外線を照射したところ、微生物は数分のうちに死滅してしまったという。さらに火星の表土に存在するとされている酸化鉄や過酸化水素を組み合わせたところ、微生物が死滅する速度はその10倍にもなったという。

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