日経平均反落 様子見ムード拡がる。為替も重しに

2017年7月12日 22:50

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記事提供元:フィスコ


*22:50JST 日経平均反落 様子見ムード拡がる。為替も重しに

■本日の日経平均株価終値

2万0098円38銭 前日比-97円10銭

□その他の指数
・TOPIX      1619.34 前日比-7.80
・東証2部指数   6193.95 前日比+8.23
・東証マザーズ  1183.60前日比-2.17
・東証ジャスダック3294.53 前日比+3.94
本日の日経平均株価は反落。前日の米国株はほぼ変わらずだったものの為替は円高方向に振れ、これを嫌気し東京市場は売り先行で始まりました。輸出株の一角や銀行などが指数の重しとなり日経平均は一時前日比130円超下げた場面も。ただ今晩のFRB議長の発言を前に様子見ムードから下値を売り込まれる展開とはならず下げ渋って本日の取引を終了しています。業種別ではゴム、金属や鉱業が値上がり率上位、一方で金融、石油、銀行などの下落が目立ちました。個別ではトヨタへのレーザークラッドバルブシート加工機納入が伝わったエンシュウや株式分割発表のグッドコムアセットなどがストップ高。東証1部の売買代金は1兆9817億円です。

■日経平均のテクニカル分析

日経平均株価は反落、弱含みの展開とはなりましたが一目均衡表の基準線及び転換線、5日・25日移動平均線が強い下値支持となったことで下げ止まりを見せ、引けにかけてはやや買い戻しの動きも見られました。底堅い推移となりましたが重要イベントを控え日経平均の値動きは限定的。

■今日動いた注目の銘柄群

<3106>クラボウ
12日付日経新聞が工場の省人化ロボット用に、高性能な目の役割を果たす機器を開発すると伝えました。人手不足が課題となっている製造現場向けに高速カメラで細かい動きを検知、ロボットの動作に反映することが可能となり人手不足の解消、業績への寄与に対する期待で大幅反発、年初来高値を更新しました。
<7312>タカタ
6月26日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し東証は7月27日付で同社株を上場廃止とする予定。この報道により一時15円まで売り込まれたものの、ボラタイルな動きに注目した一部の投機筋によるマネーゲームの様相を呈し大商いを伴った急騰となっています。本日は前日比+66%高の75円まで買われストップ高。
<3696>セレス
国内最大規模の仮想通貨・ブロックチェーン関連のニュースメディア、ビットコインニュースBTCNなどを運営するビットバンクと資本・業務提携し、持ち分法適用関連会社化することが買い材料視され後場急騰しました。これによりセレスでは仮想通貨関連事業をさらに推進し非現金決済社会へ共同で事業展開を行っていく模様です。
<3905>データセクション
<3275>ハウスコム、ビットエーなどと共同で開発を進めてきたペットと話ができるAI型ペット対話アプリ「AIPET」のβ版をリリース。従来の自然言語解析に固定スクリプト対話を組み合わせより自然な対話を可能にするものとして注目されておりこれを好感した買いによって4日続伸となりました。
<4728>トーセ
家庭用ゲームソフトの企画・制作受託を手掛けています。<9684>スクウェア・エニックス・ホールディングスが開発中のスマートフォン向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」の開発担当となることが報じられて以来1ヵ月ほどで約3.5倍に急騰、本日も買い優勢で連日の年初来高値更新となりました。


【ニュース提供・エムトレ】《FA》

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