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インド政府、MicrosoftにWindows 10への格安アップグレード提供を要請
インド政府では旧バージョンのWindowsを主なターゲットにするランサムウェアなどによる攻撃の続発を受け、インドのWindowsユーザー全員にWindows 10へのアップグレードを格安で提供するようMicrosoftに要請しているそうだ(Reutersの記事、On MSFTの記事、Softpediaの記事)。
インド政府のサイバーセキュリティーコーディネーターを務めるGulshan Rai氏がReutersに語ったところによると、Microsoftは基本的に合意したという。Rai氏は5月に発生したWannaCryptによる攻撃以降、Microsoftと交渉してきたそうだ。今週はNotPetyaによる攻撃で欧州を中心に大きな被害が発生している。一連の攻撃を受けてMicrosoftはWindows XPなどサポートの終了したOSへのセキュリティ更新プログラムを提供しているが、根本的な問題を解決するにはWindows 10へのアップグレードが必要とRai氏は考えているとのこと。
インドでは推計約5,700万台のPCのうち、97%がWindowsを使用していると推計されている。ただし、海賊版も広く使われているようだ。Rai氏によれば、格安でのWindows 10へのアップグレードは1回限りのもので、市販価格の4分の1以下を想定しているという。インドでのWindows 10の価格はHomeが7,999ルピー(約13,700円)、Proが14,999ルピー(約25,700円)とのことだ。
Microsoftからのコメントは出ていないようだが、このような値引き提供をインドで実施すれば、他国からも要請が出てくる可能性もある。インド政府のアップグレード計画は実現するだろうか。
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