【株式評論家の視点】アルトナーは燃料電池自動車や自動運転技術に関わる技術者要請が活発化

2017年6月27日 07:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 アルトナー<2163>(JQS)は、設計開発に特化したエンジニア集団で、産業構造のコアとなる領域で顧客企業のテクニカルパートナーとして貢献している。顧客の開発ニーズ、開発プランに合わせて、技術レベルに合ったエンジニアを人選しスピーディに派遣。単独派遣、プロジェクト派遣など開発スケジュールに沿っての派遣者数の増減など、様々なスタイルで機能的に対応している。

 技術者派遣事業では、技術者とアルトナーは、正社員契約アルトナーを結んでおり、派遣先の顧客企業と雇用関係技術者は、業務の指揮命令系統で結ばれている。顧客企業は直接雇用主ではないため、雇用にかかる時間・コストの大幅低減を図ることができる。請負・受託事業では、設計開発業務を受注して納品までを行う。業務そのものを受注し、設計開発から設計技術周辺に至る顧客企業の幅広い要望に応えている。

 6月7日大引け後に発表済みの今2018年1月期第1四半期業績実績は、売上高13億8200万円(前年同期比8.3%増)、営業利益1億9500万円(同10.1%増)、経常利益1億9600万円(同9.4%増)、純利益1億3600万円(同17.2%増)に着地。技術者派遣事業において、稼働人員、技術者単価が、前年同期を上回ったほか、稼働率が高水準で推移し増収増益。第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率が62%と順調に推移している。

 今18年1月期業績予想は、売上高55億6800万円(前期比8.1%増)、営業利益6億2300万円(同12.8%増)、経常利益6億2600万円(同11.0%増)、純利益4億3100万円(同18.6%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は26円(第2四半期末13円、期末13円)を予定。配当性向は32%と高く、前17年1月期の年間配当は35円で、本年2月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を実施しており、実質連続増配となる見通し。

 株価は、2月1日につけた年初来の安値791円から6月7日に年初来の高値1679円と上昇。同13日安値1408円まで短期調整を挟んで同14日高値1650円と買い直された後、モミ合っている。輸送用機器分野において、水素エネルギー技術を活用した燃料電池自動車、自動運転技術を備えた先進安全自動車等の研究開発費が堅調に推移していることから、機械設計開発、電気・電子設計開発、ソフトウェア開発の各分野の技術者要請が活発化しており、今後も高い成長が続く見通し。いったんは第1四半期決算好調も織り込み済みと受け止められたが、通期業績予想の上振れが視野に入ることから、日柄調整が進めば、上値を試す可能性は高い。サポートラインの25日移動平均線に接近する場面は、押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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