関連記事
『 夏目友人帳 陸 』第10話「閉ざされた部屋」【感想レビュー】
『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第10話「閉ざされた部屋」【感想レビュー】©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
第6期も終わりが近づいてきました。さて今回は、またまた祓い屋名取さんのエピソードです。
■起:夏目、祓い屋の家へ行く
ある日夏目は、塔子さんの作ったジャムを届けるために名取さんを訪ねます。そうして名取さんの住んでいるマンションまで移動すると、同業者である男が現れました。
「箱崎邸の遺産が手に入るかもしれん」
男は言いました。
なんでも、生前妖祓いについていろいろ研究していた人の家だとか。妖を道具にように扱っている的場一門や、他の祓い人達も、遺産(資料)を目当てに動いているといいます。
夏目は、妖のことをもっと知るべく、名取さんについていくことを決めます。
今回はただ巻き込まれるわけではなく、自らの意志で関わっていくわけです。膨大な資料の中に、祖母のレイコや友人帳に関するデータもあるかもしれない。そう、ニャンコ先生も言います。
いつも以上にシリアスの予感がします。
■承:隠し部屋を探すことに
そうしてやってきたのは、山奥に立つ大きな和風の家。出迎えてくれたのは、箱崎さんの孫娘だという女性です。
「この敷地のどこかにある『祖父の書斎』を見つけて頂きたいのです」
妖を見ることの出来ない彼女は、妖との縁を切るべく家を売り払うつもりだと言います。とはいえ、祖父が術で隠したという部屋を残して売るのはまずいです。そこで、祓い人を集めて部屋を見つけてもらおうとしているのです。
妖の存在を信じず、夏目や妖を否定する者はこれまでもいました。けれど、妖のことを知りつつ、妖や見える人のことを否定してくるのは、なかなかないパターンです。
部屋にあるものは、見つけた人が好きにしていい。
孫娘はそう言いますが、夏目はそれを少し寂しく感じます。
夏目にとって、レイコの遺品は友人帳だけ。祖母のことをよく知らず、欲してもなかなかつながりが持てません。
けれど、この女性には祖父との繋がりも、たくさんの遺品も既に手にしている。なのに、自らそれを「気味が悪い」からと、捨てようとしています。
それが、夏目にとっては寂しいことに感じられるようです。
箱崎邸には結界がろくに張られておらず、野良の妖も多く紛れ込んでいました。夏目は名取さんと分かれ、妖達から話を聞いて回ることに。
■転:ついに名取さんに友人帳のことを話すと決意
途中、レイコと間違えられ妖に絡まれる夏目を見て、名取さんの式である柊は言います。
「大変そうだな。お前が持っているなにかのせいなのか?」
「それは――名取には話せないものなのか?」
友人帳は強力な力を持つが故に、それに関わると多くの妖とのトラブルに巻き込んでしまいます。
だから、夏目は祓い人である名取さんを頼るのではなく、友人である名取さんを想い、話せないでいるのです。
また、名取さんは心配症なので、話すことで心配させるのも嫌なのだと、考えている夏目。
けれど、名取さんも友人帳の詳細は知らずとも、夏目が何かを抱えていることには気づいています。話さなくとも、それはそれで心配されることもあるのです。
この“想いのすれ違い”が、いつもながら面白いところです。
夏目はタクマさんの一件(第5話のエピソードです)を思い出し、まだ敷地内に残っているかもしれない式を探すことにします。
柊とも分かれたところで、別の妖に遭遇。またまた友人帳目当てに襲われます。
「人の子ごときが持っていいものではない。よこせ」
そう口にする妖。
間一髪のところで、名取さんとニャンコ先生が駆けつけ、妖を追い払います。
友人帳のことを聞かれたかもしれない。
焦る夏目に、名取さんは言いました。
「大丈夫だよ。何も聞かなかったことにする」
そんな名取さんの想いに触れ、ついに夏目は友人帳について話すことを決めるのです。
■『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第10話 「閉ざされた部屋」はここまで。
いいところでしたが、今回はここで終了。2話構成のため、続きは来週という形に。
書斎とは一体どういうものなのか。友人帳のことを知った名取さんは、夏目になんと声をかけるのか。
2人の関係が大きく変化する次週、見逃せませんね。
ちなみに……今回、名取さんの登場シーンで背景に花が描かれていました。あれはアニメオリジナルの演出です。アニメでは、原作以上に名取さんのイケメンっぷりが発揮されています。
『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期)感想レビューのまとめ
(あにぶ編集部/星崎梓)
©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会
情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。
■関連記事
「 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 」は人々の心の葛藤、成長が見られる物語。
「 ソルティレイ (SoltyRei) 」は癒し系な機械仕掛け少女と無骨な男の出逢いがポイント
「 プリパラ 」ってここが凄い!普通のアイドルアニメとはちょっと違うその理由
スポンサードリンク