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米ぬかに血圧降下作用、京大とサンスターが共同研究
古来より日本人は玄米を常食してきたが、現代では、多くの人が玄米の胚芽と表皮にあたる米ぬかを取り除いた精米を食べている。取り除かれた米ぬかは、タンパク質やミネラルなど多種の栄養素を豊富に含むものの食品素材として十分に活用されていない。一方、高血圧は自覚症状の無いまま脳卒中や心筋梗塞など死に直結する病気の原因となることから「サイレントキラー」と呼ばれている。高血圧症患者は日本に4300万人、予備軍も含めると総人口の約半分とも推定されており、その予防に効果的な食品素材の開発が期待されている。
そこで、京都大学大学院 農学研究科 大日向耕作准教授の研究グループとサンスター<4913>は、共同研究により、玄米の胚芽と表皮にあたる「米ぬか」のタンパク質を酵素で分解して得られたペプチド混合物(ライスピールペプチド)の血圧降下作用を明らかにし、ライスピールペプチドに含まれる新しい血圧降下ペプチドを発見した。
高血圧モデル動物として知られる高血圧自然発症ラット(SHR)にライスピールペプチドを継続的に経口投与させたところ血圧上昇が抑制されることが明らかになった。さらに、ライスピールペプチドに含まれる複数種類のペプチドの機能性を分析し、その中から新しい3残基ペプチドが血圧降下作用を示すことを発見した。この新規ペプチドは、低用量の経口投与で持続的な血圧降下作用を示すことが明らかとなった。この研究により米ぬかの利用価値が上昇し、新しい食品開発への応用が期待されるとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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