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三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」~あなたは“お金のデザイン”ができていますか?~押さえておきたい中国の経済指標2
*13:35JST 三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」~あなたは“お金のデザイン”ができていますか?~押さえておきたい中国の経済指標2
皆様こんにちは!フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。前回から中国の経済指標についてお伝えしています。さて、中国経済指標の動向は人民元だけでなく豪ドルやニュージーランドドルにも影響を与えていることをご存知ですか?人民元を取引している人は少数派かもしれませんが、豪ドルを売買している方にも中国の指標は重要なのです。というのも、資源が豊富なオーストラリアの輸出先は主に中国やヨーロッパなので、中国の需要や景気がオーストラリアの輸出に大きく影響を与えているのですね。また豪ドルとニュージーランドドルにも親和性がありますので、ニュージーランドドルをウォッチ、取引している方も中国の経済指標を確認すると良いと思いますよ。
今日は中国のPMIについてご説明します。PMIはすでにお勉強したように、Purchasing Managers's Indexの略で、購買担当者景気指数とも呼ばれています。中国の製造業3千社へのアンケート調査から算出・指数化したもので、中国景気の先行指標となっており、約2ヶ月先行すると言われています。前回扱ったGDPとの連動性もあり、中国経済の先行きをみるために重要な指標であるといえます。
中国のPMIは、中国国家統計局と中国物流購入連合会が公表する製造業PMIと、中国のメディアである財新(Caixin)が公表する財新製造業PMIの2つがあります。中国国家統計局と中国物流購入連合会が公表する製造業PMIの調査対象は大手国営企業が多く、財新製造業PMIは中小企業が多いとされています。そこで、大企業の景気をチェックするときは製造業PMIを、さらに深掘りして中小企業の景気をチェックするときは財新製造業PMIをウォッチしましょう。
見方としては50が節目で、受注や生産などが50を超えると景気拡大、50未満だと景気後退を示しているとされています。製造業PMIは毎月1日の10時頃に発表されますが、それより10日ほど早い20日過ぎに速報値が発表されています。足元では5月31日に発表されました。一方、財新製造業PMIは6月1日に発表されています。財新PMIの速報値の発表は2015年10月から中止となっているので現在は確報値のみです。
直近では2017年5月の製造業PMIは51.2と前月比で横ばい、4月は予想を下回り、6か月ぶりの低水準となっていました。同様に5月の財新製造業PMIの結果もあまり良くなく、49.6と4月の50.3からさらに低下し50を割り込むなど、予想を下回り8カ月ぶりの低水準となりました。
さて、今日は中国の経済指標についてお伝えさせて頂きました。中国の経済規模は世界でも有数ですが、日本できちんとチェックしている人はまだまだ少数派です。チェックはしているけど、自分で考えて始めるのはハードルが高いという方は、人工知能を使ったロボアドバイザーに頼ってみるのも良いと思います。「お金のデザイン」が開発したTHEO(テオ)は自動で投資先を世界規模で分散させ、リスクの分散と収益の安定化を狙える便利なサービスです。簡単な質問に答えるだけで気軽には始められる投資として選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。
FISCOマーケットレポーター
三井智映子《DM》
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