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『劇場版マジンガーZ(仮題)』の新情報解禁、ストーリーは完全新作
45周年を記念して製作が決まった『劇場版マジンガーZ(仮題)』は、公開日はまだ未定。いつ公開されるのか期待に胸が膨らむ(c) 永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会[写真拡大]
■アヌシー国際アニメーション映画祭で『劇場版マジンガーZ(仮題)』の情報解禁
2017年6月15日にフランス・アヌシー国際アニメーション映画祭が開かれ、その中で『劇場版マジンガーZ(仮題)』の情報が解禁された。劇中で使われる音楽や主題歌、さらにストーリーに関する3つの情報が解禁となったが、70年代の『マジンガーZ』に熱中した世代の胸をたぎらせる内容だ。
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■主題歌は水木一郎氏が担当することに
『劇場版マジンガーZ(仮題)』は、永井豪原作の『マジンガーZ』が誕生してから45周年を記念して制作がスタートしたアニメ映画だ。今回の映画では「原点」が1つのテーマで、70年代に放送されたアニメに近い作品を作ることに注力している。そこで、アニメ版『マジンガーZ』に欠かせない主題歌を担当していた水木一郎氏が、劇場版の主題歌も担当することになった。
今やアニソン界の兄貴と呼ばれる水木氏だが、その声量は40年前と負けず劣らずで現役で活動している。また、劇中音楽は渡辺俊幸氏が担当。彼は70年代『マジンガーZ』に使われた主題歌の作曲を担当していた渡辺宙明氏の息子である。『マジンガーZ』の復活に向けて、オリジナル作品に近かった人間が着々と集まっているようだ。
■アニメ後の続きを完全新作で
今では誰もが知っているロボットとなった『マジンガーZ』だが、45年の間にマジンガー系列のアニメ作品はOVAやリメイクという形で何度も復活してきた。しかし、今回の『劇場版マジンガーZ(仮題)』では70年代に放送したアニメの世界観を引き継いだ完全新作ストーリーとなることが発表された。
アニメ版では、兜甲児が乗るマジンガーZや光子力研究所の仲間達により、悪の科学者Dr.ヘルが率いる地下帝国を退けて平和を取り戻した。そこから10年が経ち、パイロットを辞めた兜甲児は科学者としての道を歩んでいた。しかし、彼は再び富士山の地中に眠る超巨大構造物と謎の生命体に出会うことになる。新たな脅威に出会った兜甲児は、再び選択を迫られることになる。
これがフランス・アヌシー国際アニメーション映画祭で発表された『劇場版マジンガーZ(仮題)』のストーリーである。永井節が全開の世界観だけに、当時のマジンガーファンにはたまらない設定だろう。
■幾年も紡がれる『マジンガーZ』の魅力
『マジンガーZ』が登場するまでは、今では一般的になっている「ロボットもの」と呼ばれるアニメは存在していなかった。手塚治虫氏による『鉄腕アトム』というSF作品は存在したが、登場人物がロボットに乗り込んで敵と戦うという設定は当時画期的だった。1972年にはテレビアニメも放送され、アニメながら最高視聴率30%を超えるほどの人気ぶりを博した。
45年の間にいくつもの「マジンガー」が生まれたが、70年代当時のアニメを見ていた人にとっては、やはり永井豪の『マジンガーZ』でないと物足りなさを覚えただろう。彼が全面的に協力している劇場版には、当時マジンガーにはまった人たちからの大きな期待が寄せられていると想像される。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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