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対北ミサイル 全国でPAC-3の機動展開訓練
記事提供元:エコノミックニュース
稲田朋美防衛大臣は13日の記者会見で「航空自衛隊が15日から弾道ミサイルへの対処能力の向上を図るため、順次、全国でPAC-3の機動展開訓練を行う」と発表した。
訓練の内容について稲田大臣は「展開先となり得る施設において、PAC-3の迅速かつ円滑な展開ができるよう、器材・人員の移動や器材展開の手順の習熟度を確認するといった、戦術技量の向上を目的とするもの」と説明。
稲田大臣は「北朝鮮が相次いで弾道ミサイルを発射しており、昨年以降だけで30発以上発射している」とし「北朝鮮については先のG7において確認されたように、国際的課題の最優先事項であり、国際の平和と安定に対する重大な脅威であると認識している」と北朝鮮の弾道ミサイルを念頭にする機動訓練であることを語った。
今回の訓練は自衛隊単独訓練だが、稲田大臣は「米軍の協力を得た訓練も実施できないか、現在、検討・調整を行っている」とした。稲田大臣は「G7の際に行われた日米首脳会談においても、北朝鮮の脅威を抑止するため、日米は防衛態勢と能力の向上を図るべく具体的な行動をとることで一致している」と語り、米軍の協力を得た訓練実施に前向きだが、一方で、米軍との一体化、米軍追従にならない「自衛隊」としての立ち位置(線引き)を明確にしておくことが必要だ。(編集担当:森高龍二)
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