HP製ノートPCのオーディオドライバーにキーロガー

2017年5月14日 07:27

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記事提供元:スラド

HP製ノートPCのオーディオドライバーにキーロガーの機能が発見されたそうだ(modzeroのブログ記事modzeroのセキュリティアドバイザリーThe Registerの記事Consumeristの記事)。

オーディオドライバーはConexant製で、HP専用に開発されたもののようだ。このドライバーには特殊キーでオーディオハードウェアをコントロールする機能が含まれているのだが、特殊キーだけでなくすべてのキーストロークをキャプチャーしてデバッグ出力に出力するのだという。

発見されている最も古いバージョンには2015年12月24日の署名が入れられており、最新のバージョン1.0.0.46ではログファイルに出力する機能も追加されているとのこと。ログファイル「C:\Users\Public\MicTray.log」はユーザーがログインするたびに上書きされるが、システムドライブの増分バックアップを保存していれば過去のログファイルも残されていることになる。

キーロガーを発見したスイス・modzeroでは、問題が修正されるまで実行ファイル「C:\Windows\System32\MicTray64.exe」または「C:\Windows\System32\MicTray.exe」を削除/リネームし、ログファイルを削除することを推奨している。ただし、この対策を行うと特殊キーによる操作も使用できなくなる。該当モデルはEliteBookやProBook、ZBookなど計28モデル。詳細なリストはmodzeroのセキュリティアドバイザリーを参照してほしい。

HPでは開発時に使われたテスト機能が誤って残されていたとの見方を示し、HPがユーザーのデータにアクセスすることはないと述べているとのこと。ドライバーの修正版は近いうちにHP.comで提供するとのことだ。 

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