プチ移住はいかが? 移住体験イベントで地方活性化

2017年4月30日 20:05

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記事提供元:エコノミックニュース

人口減少で悩んでいる地方自治体が注目しているのが移住。地方の良さを知ってもらおうと、気軽に参加できる移住体験を開催する自治体も多く、参加者数も伸びている。旅行気分でプチ移住してみてはいかがだろうか?

人口減少で悩んでいる地方自治体が注目しているのが移住。地方の良さを知ってもらおうと、気軽に参加できる移住体験を開催する自治体も多く、参加者数も伸びている。旅行気分でプチ移住してみてはいかがだろうか?[写真拡大]

 少子高齢化の中で、地域に若者を定着させることが多くの自治体の課題となっている。これまでUターン就職やIターン就職の促進などが注力されてきたが、最近注目されているのが「移住」だ。まずは地域の良さを知ってもらい、移り住んでもらうことを狙いとして、短期移住や体験ツアー、イベントなどに力を入れている自治体も多い。自治体と移住希望者をつなぐマッチングサイトも数多くある。

 NPOふるさと回帰支援センターが運営するWEBマガジン「Furusato」では、全国の移住関連イベントをサイトに掲載。短期移住や、農業や漁業といった職業体験イベント、就職セミナー、交流会などの情報を紹介している。また、各都道府県の移住相談員を紹介していたり、田舎暮らしのノウハウなども公開したりしている。

 また、クラウドソーシングを運営するランサーズは、人口減少や人手不足など、地方自治体が抱える問題を解決するために、ポータルサイト「LOHAI」を開設。フリーランス向けの短期移住プログラム「さすらいワーク」の募集を行っている。働く場所や時間にとらわれない、いわゆるノマドワーカーに目をつけた。彼らに短期移住を体験してもらい、移住の候補地としてもらう、あるいはWebサイトで記事を書いて良さを発信してもらうことができる。

 

 参加者にとってもメリットがある。気分転換や旅行気分で気軽に参加でき、短期移住の間は観光地を回ったり、職業体験ができたりする。午前中はデザインや記事作成といった自分の仕事をして、午後は気分転換に農業や林業の手伝いをすることもできる。滞在費も格安だ。このプログラムには、富山県南砺市や宮城県女川市など14の地方自治体が参画。ランサーズを利用しているフリーのデザイナーやSE、ライターが短期移住に参加している。

 移住というとハードルが高いように感じるが、こうしたイベントであれば気軽に参加できる。旅行気分で参加してみるのも良いかもしれない。(編集担当:久保田雄城)

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