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つぐもも 三本目「くくりひめ」【感想レビュー】
つぐもも 三本目「くくりひめ」【感想レビュー】©浜田よしかづ・双葉社 / つぐもも製作委員会[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
一本目から度々登場していた巫女装束の巨乳と、関西弁を話す幼げな少女の声。どうやら今日の話で正体が明かされそうですが、この2人はなぜかずやを追っているのか?そして結局前回ちさとはかずやに勉強を教えることはできたのだろうか。
話は大きく進んでいく三本目。レビュー開始です!
■つぐもも 三本目「くくりひめ」のあらすじ
図書館でのあまそぎ騒動から明けたとある日。白山神社の神に仕える黒燿は、かずやへの接触を試みていた。かずやは黒燿の存在を知らず、いきなり学校に乗り込んで来た黒燿に戸惑い、桐葉も思わず姿を現してしまう。
かずやを神社に連れていくことを阻止するため、桐葉ある勝負を持ち出すことに。
■大食漢ガール?との邂逅
とあるお昼時。かずやのクラスメイトの四郎の元に、一人の女性が話しかけてきた。
「お前が加賀見かずやだな?」
きりりとした顔立ちに巫女装束。思わず四郎も「でけぇ…」とつぶやくほどの背丈とおっぱいを持つ女性「黒耀」は、かずやを探していた。
似顔絵らしきものを見ながら探しているようだが、どう考えても似ていない。
ならば用はないとその場を後にする黒耀だが、何をやらしいコトを思いついたのだろうか、自身がかずやの友人であることをネタに案内をしようとする。その条件とは…?
場面は変わって、誰かの回想。神社でどこかの17歳が誰かに話しかけている。話し声は桐葉のようだ。
「この件に関する全ての記憶を封じます。これでかずやは安定するでしょう」
何やら不穏なお話。かずやと思しき人は台座に横たわり、まるで何かの儀式をとり行おうとしている。しかもこの儀式?を行うと、桐葉との記憶は消去され、桐葉は最悪ただの帯に戻るという。桐葉は構わないと言っているが…?
またも変わって、あくる日の朝。かずやの父さんが初登場。
昔は普通だったらしいが、桐葉いわく今のかずあき(お父さん)は親バカだなぁと漏らす。亡きお母さんに関してで何かが起きたのだろうか。学校に到着するや否や、
「ゴートゥーヘーール!!」
四郎の飛び蹴り!いきなり何をするかと思いきや、昨日かずやのせいで大変な目にあったとか。
昨日、四郎と黒耀はファミレスに入っていた。離席しようとする黒耀に、四郎がお昼代を奢りますよと提案する。四郎の目的は、やはりおっぱい。さすが男子中学生、エロは最高の原動力なり。しかし四郎の思惑は思わぬ方向に向かってしまった。
いっぱい頼む。いーっぱい頼む。そしていっぱい食べる。いーっぱい食べる。いっぱい食べ物が来る。やっぱり食べる。
いつの間にか人だかりもできている中、黒耀は全てのメニューを平らげてしまった。その栄養は全て身長とおっぱいに行っているわけですね。
いつの間にやらフードファイトになっているし、記念にケーキセットをお持ち帰りください…ってここファミレスですよね?
「馳走になった。ではさらばだ」
悠然とファミレスを立ち去る黒耀。その姿はまさにフードファイターのそれであった。うっかり四郎も拍手をしてしまっていたが、ここはやっぱりファミレス。大食い選手権で間食したらタダなんて優しい世界などではなく、四郎はきちんとお会計の50万を払わされたのであった。
…その時は治にお金を借りてなんとかなったが、後日四郎は夏の同人地獄を体験するという。あぁ、東京ビッグサイトのイベントでしょうかね…。
結局かずやは黒耀の存在は知らず、黒耀も満腹感でほんらいの 目的を忘れてしまうという誰も得をしないのでした。
■腕相撲と言う名の喧嘩
第1話でも映ったどこかの神社。目的を忘れて戻ってきた黒耀を「トリ頭!」と叱りながらケーキセットを頬張る女の子の声。
神社の賽銭事情によりめぼしい食事しかできない事を「日本書紀の一文にちらりと、存在感の薄い神」と毒舌まじりに訴えるが、それはそれ。その存在感の薄い神は、とにかく加賀見かずやをこの神社に連れてこいと怒鳴っていた。
「連れ去るのは下校時にせい。くれぐれも騒ぎを起こすな。あと雑巾女は連れてくれな」と忠告するが。
一方お昼休みの学校。一文無しの四郎が、かずやの弁当をかけて腕相撲を申し出る。腕相撲という単語懐かしむ桐葉(おびのすがた)をよそに、教室からはいきなりいくつもの悲鳴が挙がってきた。
なんとみんなの弁当が食われてしまっている。かずやは桐葉を疑い(そして鉄拳制裁をくらい)、ちさとはあまそぎのせいではないかと耳打ちする。果たして今回の犯人は…
「加賀見かずやはここかぁ!(エビフライ)」
「いたぁ…」
いた。やはり犯人は黒耀だった。やっぱりトリ頭じゃねーか!昨日の事を覚えていない黒耀は、昨日の金払え!あるいは乳揉ませろ!とせがむ四郎相手に
「金はないから乳を揉め」
と言い放つ有様。結局ちさとが成敗して夢は叶わなかったが、どのみち50万払っておっぱいしか揉めないのはきついお話だ。でも私でも揉みにいく。
結局、かずやを連れ去ろうとする黒耀に我慢できなくなった桐葉が現れてしまい、取り返しのつかない事態になってしまった。雑巾女呼ばわりされぶち切れる桐葉を穏便にやろうと宥めようとした結果、魔乳女こと黒耀とは「腕相撲」で勝負することに。
屋上に場所を移し、なぜか四郎によってブルマに着替えさせられる2人。ハリセン剣戟を食らう四郎をほっといて、桐葉は腕相撲のルールを確認する。
「片腕のみ使用。両足は地面から離さない。これを破れば負け。有効打を顔に当てれば勝ち」皆さんもこのルールを覚えておいてください。
使うはずの机をどかしていざバトル開始!戦いは、確かに地面に足をつけたまま片腕で両者一歩も引かない姿勢を見せるが、桐葉の頭突きに翻弄され、最後は指を軸にした背負い投げで桐葉が勝利を収めた! もはや相撲ですらダメな戦い方でしたが、あくまでこれが付喪神の腕相撲なのです。多分日本書紀には書かれていない。
騒ぎを聞きつけた体育の先生っぽい人が屋上に駆けつけるが、すでに桐葉、黒耀、かずやとちさとはその場からいなくなっていた。
黒耀が住まう神社の境内に向かっている4人。2人の言い争いをよそに、なぜか無遅刻無欠席記録を破ってついてきてしまったちさと。
「なんでついてきたの?」
かずやはもう少しちさとの気持ちに気づこう。やってきた場所は「白山神社」。境内に着くと、社からは能面をかぶった人が姿を表した。
■白山妙理大権現 菊理媛大神
またも回想シーン。お椀を背に持つ亀のような怪物と戦う桐葉と謎の美少女。なんかサービスサービスしそうな声である。桐葉を「桐葉ちゃん」と呼んでいるが、彼女は誰なのか?
社から出たその者の名は、白山妙理大権現 菊理媛大神(はくさんみょうりだいごんげん くくりのひめのおおかみ)という。ちなみに菊理媛神は加賀国(今の石川県の南側)などで祀られており、イザナギとイザナミの間を取り持った神という説のある神。前半の時と違い、大人(17歳)の声をしている。
桐葉とくくりはどうも因縁の間柄。腕相撲の戦績で「呆け神が!」「雑巾妖怪!」と言い争いをするくらいの仲のようだが、その間になぜか天気が急変している。
かずやが制止するとたちまちあたりの天気が戻っていった。
落ち着きを取り戻した2人は、何やら神妙な話の展開に。成人するまで解けない封印が解けているだとか、呪詛の乱れが激しいだとか。そして今すぐ封印をしなおせと言う桐葉に、その願いはすぐには叶えられないと答えるくくり。「封印」とは、おそらく冒頭に出ていた回想シーンでの出来事だろうか。そしてくくりはかずやに対し
「あなたを、この土地で起こる怪異の調伏にあたる『すそはらい』の役に任じます」
と宣告する。『すそはらい』とは一体。
くくりの発言に激昂する桐葉は、必死にかずやの任命をやめろとせがむ。おそらくであるが、冒頭の回想の時にはかずやの身に何かが起こり、それを心配しているのであろう。
しかし、かずやを連れて帰ろうとすると、結界によって外に出られなくなってしまっていた。
そして黒耀が黒い翼を広げ、ちさとを人質に空高く上がってしまった。
またも天気は急変し、『水神』菊理媛は突如現れた水の玉で攻撃をけしかける。
今話2回目の戦闘シーン。水を司るくくりの多彩な攻撃は帯の盾を貫き、桐葉は防戦一方を強いられてしまう。
かずやも黙っていられず、僕はなんでもするから!と場を抑えようとするが、
「黙って我の後ろにおれ!」
と聞く耳を持たない。
終末。くくりの「略式ではない」詠唱と『みなづち』とともに、巨大な水の玉が2人の上に落ちてくる!
「終わりです」
■様々な言葉と過去が明らかになっていく
一気に話の根幹に繋がっていきそうな第3話でした。「すそはらい」「記憶の封印」「怪異」と、かずやを中心とした重要そうなキーワードが出始め、また度々挿入される、桐葉主体と思われる回想シーンの数々。話の内容が濃密になっていく中で、私も「あぁ、そういや黒耀のフードファイトも第3話だったな」と知らぬ間にトリ頭になっておりました(若年性痴呆)。最近の怪異騒動を「くくりのバカが悪い」と予測していた桐葉と「今は」再封印をできないと言うくくりの確執の結果はいかに。
次回予告では「小さくなった桐葉」「土地神の試練」と先の展開が読めそうな状態ですが、果たしてあの巨大なセルリアン…じゃなくて水の塊に耐えることはできるのでしょうか?次回も目が離せません。
(あにぶ編集部/頭皮パッション)
©浜田よしかづ・双葉社 / つぐもも製作委員会
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