映画『悪と仮面のルール』玉木宏主演で、中村文則の小説を実写化

2017年4月25日 20:52

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記事提供元:ファッションプレス

 映画『悪と仮面のルール』が2018年全国ロードショー。

 本作は、日本人作家・中村文則によるサスペンス小説を映画化したもの。中村文則は、2002年の『銃』で新潮新人賞を受賞して華々しいデビューを飾り、その3年後には『土の中の子供』で芥川賞を受賞。さらに、その人気は日本だけにとどまらず、2012年には「ウォール・ストリート・ジャーナル」が選出する「年間ベスト10ミステリー」にも選出された。『悪と仮面のルール』は、世界から注目を受ける作家の話題作だ。

 そんな彼が本作で描くのは、”悪となるためにつくられた”少年だ。父から受けた自分の出生に関する衝撃の告白に絶望し、自分を見失った主人公・文宏は、ひとりの女性に出会うことで自分の存在意義を見出してゆく。しかし、文宏は彼女を愛するがゆえに、罪を重ね、父親が望んだ通りの「悪」に染まってゆく。本作は、文宏が壮絶な運命に翻弄されながらも、愛を貫く様を描いた「究極の愛の物語」とも言えるだろう。

 主人公・文宏を演じるのは、玉木宏だ。テレビドラマ「のだめカンタービレ」ではスマートながらもどこかコミカルな演技を、そして、連続テレビ小説「あさが来た」では、穏やかで包容力のある演技を見せるなど、この繊細な役柄を務めるのにふさわしい実力派だ。また、その端正で知的な佇まいが、文宏の背負う複雑な闇をさらに引き立ててくれることだろう。

 そして、監督を務めるのは、中村哲平。関ジャニ∞出演の長編映画『8UPPERS』や、ロックバンド・UVERworldの長編ドキュメンタリー映画『THE SONG』など、数々のドキュメンタリーを手がける監督だ。

■ストーリー

財閥家に生まれた少年・文宏は、10歳になった年、自分が純粋悪となることだけを望まれて生まれた存在だということを実父に聞かされる。そして『悪』となるための教育として、14歳の誕生日に「お前に地獄を見せる」と告げられる。その地獄とは、想いを寄せ合う相手・香織が、父の手により損なわれてしまうことだった。香織を守るために、文宏は父を殺害。奇しくもそれは、父が望んだ悪に近づくことでもあった。父を殺した後、文宏は心身を喪失し、しだいに望まない父に似ていく。彼を想いながらも、父の面影におびえる香織に、文宏は彼女の前から去ることを決意。香織と別れた文宏は、顔を捨てて別人・新谷に成りすまし、彼女を影から見守り続ける。そんな中、彼女の身を狙う存在を排除した文宏は、その裏で糸を引く人物と出会う。その人物とは、父と同じ歪みを持つ、久喜家の者、文宏の兄だった...。そしてまた彼女を守るために、文宏は再度、罪を犯すことを決意する。

【詳細】
悪と仮面のルール
公開時期:2018年 全国ロードショー
監督:中村哲平
キャスト:玉木宏 他
原作:中村文則『悪と仮面のルール』(講談社文庫)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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