NGT48にイジメ勃発? エースが異例の配信

2017年4月22日 15:29

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 4月21日、AKBGのメンバーが、運営の許可の元、個人で配信しているshowroomというSNSで、「(ホテルで同室になった)メンバーからに嫌みを言われて耐えきれず、一人部屋を自腹でとっている」という内容の映像を流した。そのメンバーとは、先日『青春時計』でデビューしたばかりのNGT48でセンターをつとめる中井りかだったから大騒ぎである。

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 中井は『青春時計』のセンターのほか、AKB48の表題曲『ハイテンション』にも選抜メンバーに選ばれ、さらにはドラマ『豆腐プロレス』にも出演するなど、NGT48のエースとして順風満帆のスタートを切っている人気メンバーで「りか姫」という愛称もある。デビュー前に出演したドラマでも、その演技力は高く評価されており、ファンからも、関係者からも、期待されているメンバーではあるのだが、その一方で、以前にもshowroomの配信で、ストーカーとおぼしき人物の声が入ったりする事件も起きている。

 天真爛漫な明るい性格と、人懐っこい握手、さらにサービス精神旺盛な動画配信などで、NGTのみるきー(元NMBの渡辺美優紀)とも言われている小悪魔釣り師である一方で、メンタルの弱さから、すぐに泣いてしまい、愚痴りだしてしまう繊細すぎる一面もあり、それがまた魅力でもあるのだが、さすがに今回は、他のメンバーや運営にも関わることであり、どうなるか心配されている。

 若い女性アイドルグループである以上、そこにメンバー内の摩擦とか、対立とかがあるのは当たり前の話だ。初期のAKBでもそういうことはあったが、そこに折井あゆみや高橋みなみという逸材が存在したことで、問題が顕在化することはほとんどなかった。

 そもそも、AKBは、メンバー同士の対立で空中分解するように消えて行ったおニャン子クラブの経験から、劇場という運命共同体で「同じ釜の飯を食う」環境に置くことで、仲のいい友達ではなく、信頼しあえる戦友という人間関係を作ってきたことが成功の要因でもある。チームBが結成されたときには、わざわざ初期メンバーである浦野一美や平嶋夏海が移籍して、そういう伝統を伝えていたほどだ。

 一応、NGTにも、北原里英や柏木由紀といった本店からのベテランメンバーも所属してはいるのだが、20代半ばになった大ベテランと二十歳前の新人では、悩みを相談したり、問題を解決するほどの信頼関係はなかなか作れないであろうし、個人仕事が増えたベテラン勢に過大な期待はかけられないというのが実情だろう。

 今回の中井りかの事件が、どのような結末を迎えるかは不明だが、ネットでは早くも、彼女に嫌みを言った同室だったメンバーに関する憶測やデマが流れ、運営批判やら、関係のないメンバーへの誹謗中傷まで始まっている。昔はよかった……という年寄りの繰言ではないが、AKB結成当時の精神をもう一度思い出して、メンバーや運営は事態の解決に動いてほしいと思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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