土星の衛星「エンケラドス」で水素が観測される

2017年4月17日 07:30

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記事提供元:スラド

hylom 曰く、 9月に土星の大気圏へ突入してミッションを終了する土星探査機「カッシーニ」だが、2015年に土星の衛星「エンケラドス」周辺を通過した際に観測したガスに、水素分子が含まれていたことが明らかになった(NHKニュースの記事BBCニュースの記事AFPBB Newsの記事)。

この水素はエンケラドスの海底にあると推定される熱水由来と考えられており、そこに生命体が存在する可能性があるようだ。

 カッシーニは2005年にエンケラドスの表面から噴出されるプルームを観測して以降、繰り返しプルームの中を通過しており、メタンやホルムアルデヒドといった有機化合物を発見している。最後に通過した2015年10月には、エンケラドスの表面から48km上空にまで迫り、水素分子(H2)を発見したとのこと。研究者はエンケラドスで微生物が発見されたわけではないが、微生物の食物が発見されたと述べている。研究成果は4月14日付でScienceに掲載された(Scienceの記事)。

また、4月13日には、ハッブル宇宙望遠鏡の観測により、木星の衛星エウロパで特定の場所から繰り返しプルームが噴出されているとする研究成果がThe Astrophysical Journal Lettersに掲載されている。これを受けてNASAでは、海が存在すると考えられる衛星を太陽系の「Ocean Worlds」として紹介している(NASAのプレスリリース動画)。

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