イタリア企業、輸出規制迂回しイランと南スーダンにスパイウェア販売

2017年4月14日 08:31

印刷

記事提供元:スラド

taraiok曰く、 アルジャジーラの記者が4か月にわたる覆面調査をした結果、イタリア企業IPSとAREAの2社が輸出規制の存在するイランと南スーダンに対してスパイウェアを販売していたことが分かった。この2社は資本関係はあるものの実体のないダミー企業を経由することにより欧州の輸出規制を回避していたという。2社に対してスパイウェアを提供していたのは中国企業のSemptianだという(Al JazeeraSlashdot)。

 販売されたスパイウェアは携帯電話ユーザーをオンラインで追跡したり、電話やテキストメッセージを傍受できるというもの。Semptian側は2社への販売は認めたものの、販売先が誰かについては知らなかったとしている。なおアルジャジーラの記者は南スーダンとイラン政府関係者に偽装して行動していた模様。

 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | セキュリティ

 関連ストーリー:
1.6万台ものPCに感染したスパイウェアを作成・販売した大学生が逮捕される。懲役10年の可能性も 2017年01月18日
ドイツ政府が購入したとの話がある監視ソフト「FinFisher」のパンフレットや価格表などがリークされる 2014年08月08日
世界36カ国で使われている「商用スパイウェア」 2013年05月08日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事