「機動戦士ガンダム」劇場三部作の奥深い人間ドラマがすごい!

2017年4月10日 09:21

印刷

記事提供元:あにぶ

「 機動戦士ガンダム 」劇場三部作の奥深い人間ドラマがすごい!(c)創通・サンライズ

「 機動戦士ガンダム 」劇場三部作の奥深い人間ドラマがすごい!(c)創通・サンライズ[写真拡大]

記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ

 「 機動戦士ガンダム 」日本のロボットアニメの代名詞ともいえる本作品を、おそらく全く知らないという人はいないでしょう。1979年にテレビ放映された本作品は、2017年になった今でもシリーズの新作が作られ、またゲームや漫画、「ガンプラ」と呼ばれるプラモデルなど、非常に多くのメディアがリアルタイムで展開しています。

 そのガンダムの魅力とは何なのか?何が視聴者の心を掴むのか?を、今からでも気軽に見ることのできる「機動戦士ガンダム」劇場版三部作を基に熱く語りつつ解説していきます。

■機動戦士ガンダム とは?


 機動戦士ガンダム(英題:MOBILE SUITS GUNDAM)は、1979年に初めてテレビ放映されたアニメーション作品です。

 制作は日本サンライズ、総監督富野喜幸、キャラクターデザイン安彦良和、メカニックデザインは大河原邦男というスタッフ陣となっています。

 初回放送時の視聴率は名古屋地区で平均9.1%、関東地区で5.3%と当時のアニメ番組にしては振るわず、当時はアニメ=子供に受け入れられなければ失敗、という見方がされていたため、新たなメカを登場させたり、大人向けで陰気とスポンサーからクレームが入れられたシャアの出番を控えめにしたりとテコ入れがされましたが、テレビ放映時は最後までヒットせず、当初52話だった予定が43話に縮められました。

 しかしテレビ放映直後に、主に中高生の口コミによって人気が爆発、再放送時には視聴率も10%以上を超え、1981年から1982年には、「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムII 哀・戦士」「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」の劇場版三部作が公開されて記録的なヒットを記録し、その人気を不動のものとしました。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想コラムのまとめ
2016.11.19

■「 機動戦士ガンダム 」の一年戦争


 舞台は宇宙世紀。人類は未来の世界において地球連邦政府を設立し、「コロニー」と呼ばれる人口の居住物を建設し、宇宙へと進出しつつその繁栄を存続させ半世紀以上が過ぎていた。

 宇宙世紀0079年、コロニー群の一つ「サイド3」が、地球連邦政府に対し宣戦を布告し、後に「一戦戦争」と呼ばれる世界大戦の火ぶたが切って落とされる。ジオン公国の軍隊「ジオン軍」は、大規模破壊兵器や無人のコロニーを地球に落下させる「コロニー落とし」によって大規模な殺戮を敢行、人類の半数が死滅し、人類は自らの行為に恐怖した。

 地球連邦軍はジオン軍を迎撃するが、ジオンが新たに投入した大型の人型兵器「モビルスーツ」によって圧倒的な戦果を挙げ、地球連邦は軍事面においても劣勢を強いられていた。戦線は膠着し、戦争開始から10か月あまりが過ぎた日、コロニー「サイド7」において地球連邦軍の新型モビルスーツが開発されていることを察知したジオン軍は、シャア・アズナブル大佐を派遣、シャアはモビルスーツ「ザク」によりサイド7を強襲させる。

 おりしもサイド7に在住していた少年、アムロ・レイは、偶然のなりゆきから新型モビルスーツ「ガンダム」を操縦し敵のザクを撃破、この事件を発端に、アムロ・レイ、そして、軍艦「ホワイトベース」に乗り込んだクルーたちの、長い戦いが始まった。

■「機動戦士ガンダム」の魅力、それは人間ドラマ!


 ガンダムを初めに見たとき、何より惹かれるのはその、モビルスーツと呼ばれるロボット兵器の独特で派手な戦闘シーンでしょう。ガンダムを創った富野監督は、世界で唯一「ロボットアニメ監督」という肩書を持っている方です。

 しかし、多くの人が言うように、そのモビルスーツの戦いを通して繰り広げられる人間ドラマこそが、ガンダムの魅力の神髄であると言えます。

 劇場版の三部作では、主人公アムロ・レイ、そしてライバルとなる「赤い彗星」シャア・アズナブルを中心に物語が進みます。アムロを認めながらも時には厳しく当たるブライト・ノア艦長、幼馴染でアムロを気遣うフラウ・ボウ、連邦に与しながらも実はシャアの妹であるセイラ・マス、ガンダムとチームを組むガンキャノン乗りのカイ・シデン、ガンタンク(後にガンキャノン)乗りのハヤト・コバヤシ、シャアと協力しホワイトベースの攻撃に当たるガルマ・ザビ、名声優銀河万丈さんによる重厚な演説シーンが有名なギレン・ザビなど、魅力的な人物のオンパレードで紹介にいとまがありません。

 アムロにとって年上の理想の女性として登場するマチルダ、カイ・シデンとふとしたきっかけで出逢うミハルなどとの邂逅劇は涙なしには語れません。

 また「坊やだからさ」など、富野監督の代名詞ともいえる独特のセリフ回しも素晴らしく、一つの壮大な人物劇としての完成度も非常に高いのが「機動戦士ガンダムシリーズ」の特徴です。

 戦争を通して人々が出会い、戦い、死んでいく、ガンダムはヒーローモノではなく、リアルな人間ドラマです。全体的に悲劇が多くいささか悲しい物語ではありますが、だからこそ、SF世界であっても、争いとは何か、愛とは、憎しみとは、絆とは…多くのことを考えさせられる作品となっています。

 劇場版は三部作であり、全て通して観てもだいたい6~7時間ほどで終わります。ガンダムの神髄に触れたい人には、ぜひともこの劇場版を見てもらいたいです。

タイトル
「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムII 哀・戦士」「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」

監督
富野喜幸

放送期間
「機動戦士ガンダム」1981年3月14日
「機動戦士ガンダムII 哀・戦士」1981年7月11日
「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」1982年3月13日
上映時間:
「機動戦士ガンダム」137分
「機動戦士ガンダムII 哀・戦士」134分
「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」141分

主な声優
古谷徹(アムロ・レイ)、池田秀一(シャア・アズナブル)

製作会社
日本サンライズ

その他の情報
http://www.gundam.jp/tv/index.html

 機動戦士ガンダム SEED DESTINY における人種と思想

(あにぶ編集部/あにぶ編集部)

(c)創通・サンライズ

情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。

■関連記事
『シドニアの騎士』アニメ初心者でも楽しめる基礎講座
『機動戦士Zガンダム』生きてる間に何度も見たくなる!
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ゲテモノMA界のワイルドエース、ザムザザー さんの魅力

関連キーワード

関連記事