ブルガリ新フレグランス「スプレンディダ」をレポート

2017年4月7日 15:17

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記事提供元:ファッションプレス

 ブルガリ(BVLGARI)は、新フレグランスコレクション「スプレンディダ(Splendida)」を2017年4月29日(土)より発売する。

 「スプレンディダ」コレクションは、ブランドを代表するウィメンズフレグランス「クラシック」コレクション「プールファム」「ロースエッセンシャル」「ジャスミンノワール」に現代性を持たせ再解釈を加えて生まれたものだ。

 新作は「ブルガリ スプレンディダ イリス ドール(Iris d'Or)」「ブルガリ スプレンディダ ローズ ローズ(Rose Rose)」「ブルガリ スプレンディダ ジャスミン ノワール(Jasmin Noir)」の3種類。どの香りも一つの花を主役に据えて、作り上げられたものである。

 発売に先駆け、新作すべての香りを手掛けたマスター調香師ソフィー・ラベが来日。各フレグランスの特徴や調香のポイントについて話を聞いた。

■ポイントは「花」と「カラー」

 時代を越えて愛される名フレグランスを再解釈する際に、ポイントとなったのは「花」と「カラー」。「ブルガリ スプレンディダ イリス ドール」にはイリスを、「ブルガリ スプレンディダ ローズ ローズ」にはバラを、「ブルガリ スプレンディダ ジャスミン ノワール」にはジャスミンを主役(ディーバ)となる花として選んだ。この花々の香りは、フレグランスの中でも最も強いアブソリュートとして調香され、ミドルノートから大きく花を広げる。

 もう一つのキーを握る「カラー」は、ボトルデザインに反映。黄金に輝く「イリス ドール」、パウダーピンクの「ローズ ローズ」、ダークブラックで決めた「ジャスミン ノワール」とそれぞれの香りのイメージを投影した。またフレグランスの名称の中には、花とカラーのエッセンスをプラス。「イリス ドール」のドールは黄金を、「ローズ ローズ」ではバラ色という意味も含ませ、「ジャスミン ノワール」のノワールは黒を指す。そのため、どの香水の名称も「花+色」の仕組みで名付けられている。

■高貴な雰囲気を備えた高価な香料の1つイリスを使用した「イリス ドール」

 ブランド初、ジュエリーエッセンスを取り入れた「プールファム」のDNAを引き継ぐ「イリス ドール」は、太陽のようにまばゆい輝きをイメージ。メインとなるのは、高価で貴重なイリス アブソリュート。香料として使用するには、花ではなく、植えてから6年を要するイリスの根茎から精製される。1kgのアブソリュートを得るためには、イリス40,000本つまり根茎8,000kgにも及ぶ。イリス以外の香りはすべてイリスとの相性を考えて選ばれたもの。女性的なイリスを引き立てる、ミモザやバイオレットリーフなどが起用されている。

 香りは、肌に馴染みの良いパウダリー・フローラルから丸みのあるウッディ調へと変化していく。トップノートは、バイオレットリーフなどが若々しく弾け、爽やかなグリーンノートで始まる。続いて、ハチミツのようなニュアンスを持つミモザが加わり、メインとなるイリスへ。フローラル感あふれるノートは、高級感がありエレガント。ラストにかけては、ミルキーなサンダルウッドとトンカビーンが現れ、官能性を秘めた香りを完成させる。

■調香師ソフィー・ラベのコメント「光の中に浮かび上がるゴールドのようなイリス アブソリュートを、貴重なミモザが引き立てながら、バイオレットリーフ、ヘリオトロープがほのかに加わります。ブルガリらしいパウダリーな香りは、サンダルウッドによってつややかで贅沢な形に演出されます。」


■ダマスクローズを贅沢に使用した「ローズ ローズ」

 2006年に誕生した「ローズエッセンシャル」は、ダマスクローズをたっぷりと使用し、さらにフローラル感を増した「ローズ ローズ」として登場。調香師・ソフィー・ラベが改めてバラについて考え、思考を重ねた結果たどり着いたのは、ダマスクローズの香りを限りなく正確に再現させるために、エッセンスとアブソリュートをメインに使うことだった。グリーン味が加わり、官能的でスパイシーな印象のローズ アブソリュート。そして、芳醇でローズのつぼみの爽やかな香りをもたらすダマスクローズ エッセンスの2種類を惜しげもなくたっぷりと組み合わせることで、つぼみから満開を迎え、朽ちていく、ローズの一生を縁取るように香り立つ。

 ジューシーでフルーティーな「ローズ ローズ」の始まりは、みずみずしいシトラス調のノートから。マンダリンには、ムスキーな印象のホワイトマルベリーを添えた。イキイキとしたトップノートに対し、主役が現れるミドルノートは官能的な印象。ダマスクローズ エッセンスが生み出す女性らしさと、ダマスクローズ アブソリュートのセンシュアリティが組み合わさり、大きく花を開く。ラストは、サンダルウッドが生み出す貴重なウッディ調の香りと、ムスクが溶け合って、ソフトで穏やかな終わりを迎える。

■調香師ソフィー・ラベのコメント「誘惑を思わせるフレグランスです。世界で最も美しい女性を体現する花、バラを贅沢に使った“美”の香りを、ホワイトマルベリーの煌びやかな香りが爽やかに引き立てながら広がります。」


■サンバックジャスミンを過剰なほどに取り入れた「ジャスミン ノワール」

 調香師ソフィー・ラベが2008年に生み出した「ジャスミンノワール」は、再び彼女の手によって返り咲く。前作の調香は調和がとれており、今回はあえて同じ調香のまま天然香料を強調して、モダンに昇華させた。ジャスミンの純真さと神秘的なウッディ調ノートを対峙させて描くのは、女性の二面性だ。

 メインとなるジャスミンは、サンバックジャスミンで、手作業で収穫されている。少しオレンジのニュアンスを含むサンバックジャスミンの配合を過剰なまでに高めて、官能的な個性を際立たせた。ウッディ・フローラル調の「ジャスミン ノワール」のトップには、前回同様植物の息吹を感じられるグリーンノートを据えた。そこに、うっとりするほどのサンバックジャスミンと、ミルキーなサテンアーモンドを加えて、陶酔感をもたらす香りへと繋げる。時間が経つとともに、カシミアウッド、パチョリハートのウッディ・アンバーノートが顔を出し、温かみのある余韻を残していく。

■調香師ソフィー・ラベのコメント「矛盾を持ちながら気品あるフローラル調のフレグランス。グリーンサップの鮮やかな香りが明かるさをもたらしながら、サテンアーモンドのミルキーな香りが、サンバックジャスミンの花がもたらすピュアな香りを美しく彩ります。さらに、ウッディ調の深みのある神秘的な香りで、官能的に仕上げています。」


■ジュエラー・ブルガリならでは“デコルテ”をイメージしたボトル

 香りのイメージを投影したボトルには、ローマンジュエラー・ブルガリならではのデザインを投入。アクセサリーを纏う女性をイメージし、曲線ディテールを施した。また、ボトルキャップにはブランドロゴを。100年以上にわたる歴史を有するブルガリならではの気品が宿っている。

■アイテム詳細

・ブルガリ スプレンディダ イリス ドール オードパルファム・ブルガリ スプレンディダ ローズ ローズ オードパルファム・ブルガリ スプレンディダ ジャスミン ノワール オードパルファム発売日:2017年4月29日(土)価格:50ml 11,900円+税、100ml 17,300円+税【問い合わせ先】ブルガリ / ブルガリ パルファン事業部TEL:03-5413-1202

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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