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IoT市場、今後6年で2兆4000億円へ ソリューション市場で急成長
ミック経済研究所によれば、IoTソリューション市場は2017年度より成長期に入る。同研究所の予測では16年度には640億円規模と見込まれる市場が17年度から年率53.7%増で拡大し、22年度は2兆4000億円規模に達するとのこと。同研究所はIoTソリューションベンダー53社へのヒアリングから各社の数値をベースに積み上げ、22年度までの市場規模を予測。[写真拡大]
ミック経済研究所によれば、IoTソリューション市場は2017年度より成長期に入る。同研究所の予測では16年度には640億円規模と見込まれる市場が17年度から年率53.7%増で拡大し、22年度は2兆4000億円規模に達するとのこと。同研究所はIoTソリューションベンダー53社へのヒアリングから各社の数値をベースに積み上げ、22年度までの市場規模を予測。さらには、IoTソリューション市場を「機器・製品販売」、「ソリューション」、「サービス」の3つの事業分野に分類し事業分野ごとの分析を行っている。
レポートによれば、3事業分野のなかでも「ソリューション」分野が成長を牽引し、15年度で143.5億円(構成比54.5%)、16年度には390億円(構成比60.9%、対前年比271.3%)に成長。「ソリューション」には「基盤プラットフォーム利用サービス」、「コンサル・システム設計・構築」、「業務アプリ」が含まれるが、なかでも「基盤プラットフォーム利用サービス」の占める割合が高く、16年度では構成比39.8%の255億円(対前年比281.8%)となっている。
「基盤プラットフォーム利用サービス」の成長要因はPoC需要の取り込みとなっているが、IoTプラットフォームは実証実験の段階を経て、企業の業務効率化や新サービス創設を目的とした活用開始が見込まれている。また、総務省主体で取り組む地域IoT実装においてもモデル地域での実装が段階的に開始されるフェーズを迎える。たとえば「医療・介護・健康」領域では中核病院と地域の診療所、介護施設などが繋がり地域包括ケアの充実が図られるほか、「働き方」においてもテレワークの増加や地方サテライトへの企業進出が見込まれ、「農林水産」領域においてはセンサーネットワークを活用した省力化や軽労化が進められる。さらにはインダストリー4.0が推進し、ものづくり産業の効率化が進むと考えられる。これに伴って「機器・製品販売」、「サービス」の需要も拡大すると考えられ、IoT市場全体で高い成長率が継続すると見込まれる。(編集担当:久保田雄城)
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