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新東名延伸から1年で渋滞9割減、ドライバーの労働改善や地方活性化も
昨年2月に開通した新東名高速道路の浜松いなさJCT-豊田東JCT区間。1年間で渋滞が9割減り、トラックドライバーの労働環境改善や、地方経済の活性化にも貢献している。[写真拡大]
昨年2月に開通した新東名高速道路の浜松いなさジャンクション(JCT・静岡県)-豊田東JCT(愛知県)区間。開通してから1年経ち、国土交通省中部地方整備局と中日本高速道路などが10日、渋滞緩和などの効果を発表した。
開通前後11ヶ月を比較すると、東名・新東名の渋滞は381回から26回と9割も減少したことがわかった。ゴールデンウェークやお盆などの交通混雑期の渋滞も48回から3回と大幅に減少。1日あたり同区間は約4万2000台の車両が通行し、東名が6割、新東名が4割という交通量分担率だ。
特に従来東名では朝夕のラッシュ時を中心として、音羽蒲郡インターチェンジ(IC・愛知県)-岡崎IC(愛知県)間で慢性的な渋滞が発生していたが、新東名ができたことによって交通量が分散し、渋滞も緩和された。
また渋滞が解消されることによって御殿場JCT(静岡県)-豊田JCT間の平均所要時間も従来の169分から145分と、24分短縮し、特に長距離利用をする大型車の走行時間が年間で約15%改善したと言われている。
物流業界ではこれまで従来の東名での渋滞によって平均1時間~2時間の遅れが生じていた。トラックドライバーも渋滞を見越して早出出勤が常態化していたという。しかし、こうした遅れも解消され、ドライバーの早出出勤も削減し、労働環境も改善されたという。
更に新東名は地方経済の活性化にも貢献している。新東名開通をPRしたことによって、中部地方へのアクセスも向上。静岡県から温泉で有名な岐阜県下呂市を訪問した宿泊者数が開通前と比較すると5割増加した。
渋滞の緩和によって、利便性だけでなくトラックドライバーの労働環境の改善や地方経済の活性化にも繋がった新東名。成果は上々と言えるだろう。未開通区間である海老名南JCT(神奈川県)-御殿場JCTは2020年度までに順次開通する予定。東名間は交通量が多い大動脈的な路線の1つでもあるため、今後ますますの利便性向上が期待される。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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