丸めると光る、電子回路の刷り込まれた紙「PAPER TORCH」限定発売

2017年3月3日 11:51

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「PAPER TORCH(ペーパートーチ)」。(画像:ソフトバンク発表資料より)

「PAPER TORCH(ペーパートーチ)」。(画像:ソフトバンク発表資料より)[写真拡大]

 「PAPER TORCH(ペーパートーチ)」という商品は、紙である。しかし、電子回路が印刷されていて、筒状に丸めると、光り、懐中電灯として機能する。100年以上の歴史を誇る紙の老舗企業・竹尾と、ほか2社のベンチャー企業AgICとnendoが開発し、ソフトバンクから2日、発売された。

 限定50台、完全受注生産につき納期は「2カ月以内」で出来上がり次第の発送となっている。しかし、さぞお高いのかと思いきや、なんと価格は税抜8,000円とのことである。

 そもそも、これはソフトバンクにとってどういう位置付けの商品なのか。話によれば、ソフトバンクは、「アイデアや試作中の製品を商品化に向けて支援する消費者参加型プラットフォーム」を立ち上げたとのことである。

 「+Style(プラススタイル)」と、デザインオフィス「nendo(ネンド)」が共同で、デザイン特化型のIoT商品開発プラットフォーム「DoT.(Design of Things)」を運営する。そこからの第1弾製品が、このペーパートーチだとのことだ。

 では商品の解説に移ろう。紙に電子回路を印刷する技術は、AgIC(エージック)社が担当する。まず、紙に電子回路を印刷する技術が実用化されていたというのが寡聞にして筆者には初耳であるわけだが、この紙には、市松模様の電子回路が印刷されている。ちなみに、当たり前ではあるが電池が必要であるので、これは接着されている。LEDもである。

 そしてこの商品、ただ光るだけの紙ではない。ゆったり巻くと弱めの光になる。きつく巻くと、強めの光を発する。さらに、LEDの接着されている面を表にするか裏にするかで、色合いも微妙に、白からオレンジへと変化するという。

 デザインも洒落ているし、何しろ未来感にあふれている。筆者もちょっと、割と本気で個人的な購入を検討し始めているところである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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