BMW、新型「MINIクロスオーバー」発売、初の新世代HVモデルも

2017年2月23日 21:48

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「新型MINIクロスオーバー」(ビー・エム・ダブリューの発表資料より)

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 ビー・エム・ダブリューは23日、新型「MINIクロスオーバー」の販売を開始した。納車開始は3月2日のミニの日を予定している。

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 「MINIクロスオーバー」は、海外では2010年に「MINIカントリーマン」として登場したSAV (スポーツ・アクティビティ・ビークル)モデル。国内では、MINIの4番目のモデルとして、2011年に販売開始。2014年には一部改良を行い、当時ではMINI初となるクリーンディーゼルエンジン搭載車もラインアップに加えた。登場以来初となる今回のフルモデルチェンジでは、デザインの刷新や、質感をいっそう向上させた素材の採用、インテリア・スペースの拡大、機能性の向上により、MINI初のプレミアム・コンパクトSAVとして生まれ変わっている。

 新型の販売は、クリーン・ディーゼル・エンジン搭載モデルのみで開始し、秋にはMINI初の新世代ハイブリッド・モデルをラインアップに追加する。ラインアップ全てにおいて次世代自動車のパワートレインを採用。クリーン・ディーゼル・エンジン搭載モデルは、先代モデルと比べ燃費が約37%向上し、燃費は21.3km/Lを実現。プレミアム・コンパクトSAV初となる新世代ハイブリッド・モデル「MINI Cooper S E Crossover ALL4」は、大容量バッテリーと高出力電気モーターにより、最高速度125km/h、最長約40kmまでEV走行を可能とする。

 デザイン面では、エクステリアにMINIらしいデザイン・エレメントを採用しつつ、特徴的なショルダーラインのデザインやヘッドライトのスクエアなデザイン等により、力強さを表現。先代モデルと比べ、全長を195mm、全幅を30mm、全高を45mm拡大したボディにより、SAVらしい迫力を演出した。インテリアは、MINIらしい円形デザインをモチーフとして採用しながら、クローム仕上げをふんだんに取り入れ、いっそう上質な空間に仕上げた。ステッチなどの細部のデザインにもこだわったレザー・シートや、メモリー機能付き電動フロント・シートの採用により、プレミアム・コンパクトSAVに相応しいインテリアとしている。

■新世代クリーンディーゼルとハイブリッドを搭載

 「MINI Cooper D Crossover」と「MINI Cooper D Crossover ALL4」には、最高出力150PS(110kw)、最大トルク330Nmを発揮する高効率な2.0リッター4気筒のMINIツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンを搭載。8速ATとの組み合わせにより、燃費は21.3km/Lに向上した。

 「MINI Cooper SD Crossover ALL4」には、最高出力190PS(140kw)、最大トルク400Nmを発揮する高効率な2.0リッター4気筒のMINIツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンを搭載。8速ATとの組み合わせにより、燃費は20.8km/Lを実現。

 「MINI Cooper S E Crossover ALL4」に搭載される新世代ハイブリッドは、最高出力136PS(100kw)、最大トルク220Nmを発揮する3気筒1.5LのMINIツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンに、最大出力88PS(65kw)、最大トルク165Nmの電気モーターが組み合わされた4輪駆動システム。6速ATとの組み合わせにより、ガソリン・エンジンで前輪を、電気モーターで後輪を駆動し、悪路での走破性に加えて、停止状態からの加速性能、高速走行時の安定した動力伝達、高い効率を実現。最高時速125km、最長距離約40kmを電気モーターのみによって走行することが可能だ。後部座席の下には、電気モーターを駆動する電池容量7.6kWhのリチウム・イオン・バッテリーが収納されており、200V電源にて、空の状態かから満充電までは約3時間。

 機能面では、従来モデルに比べ、リア・シートを中心に室内空間が広くなり、快適性が飛躍的に高められている。リアのバックレストは40:20:40分割可倒式、さらに、トランク・スペースと快適性を最適化させるため3度のバックレストの角度調整が可能に。トランク容量は先代モデルよりも100リットル拡大の450リットルを実現したほか、機能性をさらに向上させる装備品も新たに採用している。

 安全面では、運転支援システムの「アクティブ・クルーズ・コントロール」、「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」を標準装備に。「ヘッドアップ・ディスプレイ」や「パーキング・アシスト」はオプションに設定している。

 標準装備のナビゲーション・システムは、手元のMINIコントローラーでの操作に加え、新開発のタッチ・パネル機能を装備。最先端装備として、フロント・アームレスト内に設置のホルダーに、Qi規格対応機器を置くだけで、配線を接続することなく、ワイヤレスでの充電が可能なワイヤレス・チャージングをオプションとして用意する。

 メーカー希望小売価格は、クリーン・ディーゼル・エンジン搭載の「MINI Cooper D Crossover」が386万円、「MINI Cooper D Crossover ALL4」が414万円、「MINI Cooper SD Crossover ALL4」が483万円、ハイブリッドモデルの「MINI Cooper S E Crossover ALL4」が479万円(いずれも税込)。

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