視聴者を無断でWatchのスマートTVメーカー、220万ドルの罰金

2017年2月9日 22:34

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 「In America、you watch television. In Soviet Russia、television watches you!」(アメリカではあなたがテレビをWatchする、ソビエトロシアではテレビがあなたをWatchする!)というジョークがあるが、視聴者の視聴履歴を利用者に無断で収集するスマートTVを発売していたTVメーカーVizioが、米連邦取引委員会(FTC)やニュージャージー州などに合計220万ドル(約2.47億円)を支払うことで和解したとのこと(米連邦取引委員会のブログ)。

 問題となったTVは2014年に発売されたもので、ネットワーク経由でユーザーの視聴情報を収集していた。また、この機能が搭載されていないスマートTVにも、遠隔から同様の機能を持つソフトウェアをインストールさせていたという。同社は収集したデータを広告会社などに販売し収益を上げていたそうだが、情報収集に際してユーザーの同意は得ていなかったことから問題となり、FTCがニュージャージー州法に違反するとして提訴していた。データにはIPアドレス情報が含まれており、ここから個人をある程度特定できる可能性もあったようだ。

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