ALLOUT!! 第14話「Xデイ」【感想レビュー】

2017年1月21日 20:08

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ALLOUT!! 第14話「Xデイ」【感想レビュー】(C)雨瀬シオリ・講談社/神高ラグビー部|TOKYO MX、MBS、BS11ほかにて好評放送中

ALLOUT!! 第14話「Xデイ」【感想レビュー】(C)雨瀬シオリ・講談社/神高ラグビー部|TOKYO MX、MBS、BS11ほかにて好評放送中[写真拡大]

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 寒波こわいよおおおおっ数年に一度あるかないかのガチ降雪にガタガタブルブルしている筆者です。受験生がんばれ……センターお疲れ様でした!そして二次試験等々に備えてあったかくしてね!

 風邪引いちゃダメ!絶対!

 さて、そんな季節と真逆!ALLOUT!!の時間軸はもうすぐ夏休み!な熱い季節です。

■ALLOUT!! 第14話「Xデイ」のあらすじ


 大学時代のラグビー仲間である富江裕次郎(CV:てらそままさき)と久々に会った籠コーチ。

 同じく、大学時代の後輩である長田夫婦が経営する「お食事処ながべえ定食」で、ラグビー部のコーチング話や、思い出話に花が咲きます。

 和やかな雰囲気ですが、富江は去り際に「夏休み前、『Xデイ』がくる」と謎めいた言葉を言い残します。

 そして、ある日、顧問の吉田(CV:津田健次郎)の元に1年の気田 悠人(けた ゆうと CV:西山宏太朗)が訪れ、退部届を提出する。赤山は動揺を隠せず、気田を引き留めようと追いかけていき、籠は『Xデイ』の意味を悟る。

■イケジジ枠が豊作です!



 イケジジ萌え枠の皆様ー!ジジ萌えの皆様ー!ジジ×ジジが好きな皆様ー!ジジと若人のCP(*カップリング)が好きな皆様ー!

 はい!全員集合でお願いします。

 今話のALLOUT!!は前半パート、『青春時代を共に過ごした戦友の様なお互いの理解者である』イケジジ同士のデート話ですから!!

 こんなにイケジジ萌えに向かって公式が公式で公式なサービスシーンを公式的に一話半分の尺割いてくれるとかご褒美過ぎてびっくりしますからね!!

 しかもそんな二人に行き過ぎた憧れを抱いている後輩の店で飲んでますから!!

 え、妻帯者ばっかだって?

 ばっか!お互いの理解者=お互いの傷病冠婚葬祭すべてひっくるめてってとこがまた良いんじゃねぇか!!

 ブロマンス良いよブロマンス……いえ行き過ぎてブロマンスじゃなくなっても良いですが。

 ブロマンスとBLは違うとかいや拡大解釈を続ければ地続きではとかは、それだけで記事一本いけるネタなので、気になった方は是非検索してみてください。

 フロンティアが広がっていますよ!

 そのままでも美味しいですし、ブロマンスの世界を腐った目で楽しんだりと、一つで何倍も美味しい世界です……。

 え?若人はどこにいるのかって?

 それは後半にありますから、ちょとお待ちくださいね!

■苗鹿 大平(のうか たいへい cv:深町寿成)の期末数Ⅱは40点



 住吉と一緒に二年チャラめお調子者コンビを組んでいる苗鹿の期末テストの点数が冒頭で晒されるという羞恥プレイにぐっと来た方、挙手を願います。

 苗鹿頑張れ……応援してるぞ!(色々な意味で)

 なんでこんな可哀想な目に苗鹿があっているのかというと、顧問の吉田先生が数学教師で採点中だったから。

 タイミングの問題だね!不運!!苗鹿おつ!!

 採点作業に疲れを隠せない吉田先生。呼び出しに席を立つと、見慣れない生徒が立っています。

 そう、ちょこちょこ画面の端にいたけどほとんど喋ってない一年生「気田 悠人(けた ゆうと CV:西山宏太朗)」が退部届を出しに来たのです。

 体力がない気田は、ラグビー部内でも目立たない存在で、部員ともあまり喋った事がない。

 ……あぁ、きっと皆と同じメニューをこなすだけで精一杯だったんだろうなぁ。

 会話したり、仲良くしたり、一緒にわいわいする余裕もなくて、でも今まで一生懸命ついていこうと頑張って頑張ってきた三か月間だったんだろうなぁ……。

 見えないところで、きっと頑張っていた気田の努力を思うと切なくしみじみします。

 吉田先生に気田の退部を知らされた赤山キャップは、動揺を露わにして気田を追い掛けます。もう表情からして動揺の程が知れようというものです。

 理由を聞き出し、引き留めようと不器用に話し続ける赤山の声がずっと震えていて切ない。

 そして、部員が楽しい人ばかりだ、ほとんど会話した事なくても一緒にやっていて楽しかった、赤山に憧れていると話す気田に、思わず赤山が、やり方を少し変えようかと口にした瞬間、気田が意地を見せます。

 悪いのはついていけない自分なのだ、と。

 赤山の申し出を強く断り、赤山も気田の意思を受け、引き留めることを諦めます。やっと勝てるラグビーに手が届きそうな神高ラグビー部。花園を目指している神高ラグビー部。

 練習がキツいのは、勝てる様になるためで、夢の花園に行くためだと、皆解っているんです。そのやり方を変えてしまっては、手が届きそうな夢が遠ざかってしまうかもしれない。

 体力のない自分に合わせてもらう事は大好きな神高ラグビー部の足を自分が引っ張る事になる。誰よりもそれを解っているのは、食事を吐いてしまう程追い詰められている、できなくて悔しい思いをしている気田自身。

 悪いのは自分だと泣き叫ぶ気田に、赤山は約束をしてほしいと言い出します。

 「絶対花園に行くから、絶対、応援に来てくれよ」

 去る気田を見送る赤山は踵を返しグラウンドへと走ります。

 ……もう、なんなのこの切なさは!!

 普通、部活ものとかバトルものって強くなる事、勝ち上がる事に重きが置かれるじゃないですか。弱小部が新入生やコーチを迎えてその才能や努力が連鎖してどんどん強くなっていって勝ち上がっていって、全国やら世界やらの強豪をどう倒すのかってわくわくしていくじゃないですか。

 ALLOUT!!一クール終わった現在、勝ち星ゼロですからね!?

 この、弱小の悔しさ、努力が報われない切なさ、諦める事でしか役に立てない絶望、どうにもならない辛さ、負けたものの悲哀をこうまで丁寧に描写するALLOUT!!だからこそ、神高に勝って欲しい、強くなって欲しい、と応援したい気持ちが膨れ上がります。

 託すしかなかった気田の思いを引き受けて、グラウンドに戻った赤山の姿は鬼気迫るものがあります。

 祇園にがむしゃらを捨てろ、と怒鳴る姿に、他の部員は恐怖を覚える程。

 練習後も走り続ける赤山を籠コーチが呼び止めます。がむしゃらしか知らない、それでは強くなれなかった、と嘆く赤山に、そのがむしゃらを捨てなくていい、それが好きだ、と籠コーチが微笑みます。

 そう、気田も嫌いになったのではない、それだけは解って欲しいと言っていたのです。そのままでいい、一人じゃない、本当に間違えそうになったら、自分が正してやる、と請け負ってくれた籠コーチに、赤山の追い詰められた表情がやっと緩みます。

 そして、一人じゃない、の言葉通り、様子を見に来た三年の仲間がグラウンドに来ていました。

 しかし、この場に最も相応しい人物が居ません。

 そう、その入部から常に赤山を支えていた副キャプテン、八王子の姿が無いののです。

 物陰でグラウンドに背を向けた八王子の手には、二年ヤンキーコンビの片割れ、角みたいな髪型をしている伊勢夏樹からのメールを表示したスマホが握られていて……

 次回、『チームメイト』も目が離せませんよ!!

■ALLOUT!! 第14話「Xデイ」のまとめ


 気田ぁ……よく頑張ったよ!えらいよ!ちゃんとご飯食べれるようになるんだよぉ……。

 そして、今話では一年生がよく喋ってて嬉しいですね。筆者はさりげなく三上季吉くんが好きです。なんか某九州の黒いクマさんみたいで癒される。

 多人数だから、どうしてもスポットは限られてしまうALLOUT!!

 しかし、一話で気田がまさかのドラマ掻っ攫いを演じましたね……なんという……

 その気田の想いを託された赤山が、その託された想いを一人で抱え込むのではなく、チームメイトと分け合って重さではなく力に変えたのも良い。

 そしてそのきっかけが籠コーチという指導者の助言あってのこと、というのがまた良い。そう、きっと今まで、赤山はこうして託された沢山の事を抱えて来たんでしょう。

 今の一、二年だけじゃないよ!三年の赤山にだって、籠コーチ、そして闇から光へと転生した吉田先生がいるよ!やっと支えてくれる、自分より大きな人が現れた赤山、そして三年の先輩達。さぁ、夏の合宿、そして花園に向けて往くぞ!!

 ……と、盛り上がりたい所にまた不穏な影が……。

 そしてなにより。籠さん、和服似合い過ぎです。

 はぁ……イケジジ素敵だわぁ……。

 今話は本当に多方面の腐女子が撃ち落とさたと思います。次回『チームメイト』を楽しみに待ちたいと思います。

 ALL OUT!!( オールアウト ) 感想レビューのまとめ

(あにぶ編集部/笠井)

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