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【リレー企画】今だからこそリメイク・リバイバル希望作品!「機動戦艦 ナデシコ」
【リレー企画】今だからこそリメイク・リバイバル希望作品!「 機動戦艦 ナデシコ 」(C)ジーベック/ナデシコ製作委員会・テレビ東京 (C)ジーベック/1998 NADESICO製作委員会[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
今回のリレー記事も今記事で最終回。テーマは”今だからこそリメイク・リバイバル希望作品”ということで、いろいろな方が思い入れのある作品を語ってらっしゃいますが、さて前回コラムが「エルドランシリーズ」ということで、エルドランシリーズや勇者シリーズはリアルタイムで観ていたロボットアニメだったので自分として思い入れのある作品でもあります。個人的にキングゴウザウラーが好き!!!!
さてさて、2015年に「おそ松くん」のリバイバル作品である「おそ松さん」が大ヒットしたことはまだまだ記憶に新しいですが、2017年も『劇場版カードキャプターさくら』のリバイバル上映が行われたり、「 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が公開されたりと、まだまだアニメのリバイバルブームは終わりそうになさそうですが、2016年に放送20周年を迎えたメモリアル作品があります。
それこそが、私のリバイバル希望のアニメ「機動戦艦ナデシコ」です!!
■「 機動戦艦ナデシコ 」とは
当サイトでも何度かご紹介させていただいているこのアニメですが、個人的にはエヴァやマクロス7といったアニメに並ぶ90年代を代表するSFロボットアニメだと思っています!
「機動戦艦ナデシコ」は、1996年にTVアニメが放送され1998年に劇場版が制作された作品です。22世紀末に突如として現れた謎の兵器群”木星蜥蜴”に対抗すべく民間企業のネルガル重工が実験戦艦「ND-001 ナデシコ」を完成させます。
しかし、このプロジェクトで集められたナデシコのクルーたちは各方面から”能力が一流なら性格は問わない”という条件でスカウトされた問題児ばかり、そんな個性的なクルーたちの乗ったナデシコは火星の人々をそして地球を救うことができるのか、といったストーリーの本格SFロボット&ラブコメディ作品なのです。
■魅力的なキャラクターたち
機動戦艦ナデシコといえば、やはりその魅力的なキャラクターたち!!
「コレクター・ユイ」や「サイレントメビウス」などの麻宮騎亜さんがキャラクター原案、そして後藤圭二さんがキャラクターデザインを担当しており女性キャラがとにかくかわいい。男性キャラもかっこいいのですが、やっぱりナデシコといえば女の子のクルー!!
その中でも代表的なキャラなのが、オペレーターのホシノ・ルリちゃん。若干11歳ながら天才的な頭脳をもっている、銀髪に近いツインテール、あまり感情を表に出さない、「バカばっか」が口癖のいわゆる”クーデレ”キャラという属性の塊のような女の子で、当時の警察庁のポスターにまでなった非常に人気の高いキャラクターです。話数が進むにつれて、だんだんと表情が豊かになっていくのがたまらなくかわいいんですよ!!(特に”あなたの一番になりたい”を披露する回は必見なのだ…)
そして、もう一人のヒロインでもあるナデシコの艦長ミスマル・ユリカ。こちらは、ルリとは対照的に表情豊かで明るい性格のいわゆる”女の子女の子してる”キャラクターなんですが、艦長としては非常に優秀で指揮官としての腕はピカイチとギャップが魅力のキャラクターでもあります。
さらには、元声優という経歴をもつ通信士のメグミちゃんやパイロットなのに同人漫画家もしてるヒカルちゃんなどなど。
とまぁこのように、ナデシコのクルーたちは実力重視で性格や人間性までは問わないという条件で集められたため、ほんとうに一癖も二癖もあるキャラクターたちが織りなすラブコメや会話劇がアニメでは存分に描かれているので、たまにロボットアニメかこれ!?という回もあるくらいです。そんなところもナデシコのおもしろい部分でもあります!
■意外と本格的なSF設定!?
同時期にやっていた「エヴァンゲリオン」となにかと比較されがちなナデシコですが、暗くてシリアスな要素の強いエヴァに対してナデシコの作風はわりとコミカルによっていたり熱血な要素があったり、さらにはラブコメディ要素があったりと明るいロボットアニメです。
その明るくコミカルでポップな作風で「かわいい女の子キャラクターがわいわい騒いでいるだけのドタバタアニメだろう」と思わせてその実、かなり凝ったSF設定がされているのもこの作品の魅力の一つ。
なのですが。
そのディープな世界観の設定やメカの設定も、「こんなこともあろうかと」でおなじみのメカニックのウリバタケさんが作中で一生懸命難しい説明しては基本的には軽く流されて終わりというのが、いつものお決まりのパターンで様々な設定もほとんど作中で描写されていないのです…。
まず機動戦艦ナデシコの世界観は、火星がテラフォーミングされた近未来を舞台にしており、体内にナノマシンを埋め込むIFSと呼ばれる技術が発達している世界です。
特にナデシコには、火星の遺跡で発見された古代火星文明のブラックボックスなオーバーテクノロジーを多数流用していて、代表的なのものが「相転移エンジン」と呼ばれるナデシコの装備を支える膨大なエネルギーを生みだす動力炉を搭載しています。(ちなみに、この火星文明が物語の根幹に関わる重要なものなのですが…)
これは、エネルギー保存の法則により宇宙空間の真空を、よりエネルギー準位の低い真空に転移させ、そこで生まれたエネルギーを利用するといった仕組みで、この相転移エネルギーを利用して一気に重力波を収束させ放出する一撃必殺の主砲「グラビティ・ブラスト」も搭載しています。
また、相転移エネルギーを防御面に利用した「ディストーション・フィールド」などもあります!
さらに、火星のオーバーテクノロジーの演算ユニットを利用した、いわゆるワープシステムである「ボソンジャンプ」を行ったりなどなど。
うーん、なるほど、わからん!!
とにかく簡単に説明すると、ナデシコのSF設定は本当に実現可能か?と言われるとだいぶフィクションな部分はありますが、相当リアルで凝ったSF設定がいたるところに存在しています。
作風に隠れがちですが、本格ロボットアニメとしてSFの部分に注目してみてもとても面白い作品なのです!
■TV版とはまったくの真逆!?の劇場版
これまでに語ったように、ナデシコは本格的なSFロボットアニメでありながらキャラクターたちのラブコメやドタバタ劇を描いた側面も強く、「燃える」要素と「萌える要素」が混在するアニメでした。
しかし、その2年後に制作されたTVアニメの続編を描いた劇場版「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」では、これまでの雰囲気とは一変して、主人公であるアキトの復讐劇を描いた非常にシリアスでダークな雰囲気のまとう作品となりました。
作中の時間も3年が過ぎており、プロジェクトが解散しナデシコクルーたちも散り散りになってしまったあとのナデシコの新艦長となったルリを中心に描かれており、これまでのキャラ、特にメインだったアキトとユリカがほとんど登場しないという異色の作りになっています。
劇場アニメとしてストーリーや映像はとてもクオリティが高く、特にラストのブラックサレナが夜天光に向かい特攻する戦闘シーンは非常に見応えがあります。
■リメイクや続編用のシナリオはあるぞ!!
監督である、佐藤竜雄さんのブログで「宇宙のステルヴィア」とともに続編はつくられない旨のことが発表されてはいますが、それでも未だに色褪せないこの作品が大好きで、続編やリメイクなどを望む往年のファンがまだまだいらっしゃるのは、昨年の20周年イベントのチケットが即完売したところからも明白でしょう!!
劇場版とTVアニメ版の空白の3年間を埋める小説「機動戦艦ナデシコ ルリ AからBへの物語」や、劇場版の少し続編を描いたオリジナルストーリーのゲーム「機動戦艦ナデシコ NADESICO THE MISSION」などなど、映像化の”弾”はたくさんあります。
リメイクでもリバイバルでも続編でも、いっそ「ゲキガンガー」の続編でもなんでもいい、20年たった今だからこそ私はナデシコがもう一度見たいのだ!!!!
戦うだけの戦争アニメに違和感を覚えたときに『機動戦艦ナデシコ』はおすすめ
(あにぶ編集部/Uemt)
(C)ジーベック/ナデシコ製作委員会・テレビ東京 (C)ジーベック/1998 NADESICO製作委員会
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