米12月雇用統計、賃金の伸びが一段と加速、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年1月10日 11:26

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記事提供元:フィスコ


*11:26JST 米12月雇用統計、賃金の伸びが一段と加速、SMBC日興証券(花田浩菜)

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

先週末に米国の12月雇用統計が発表されました。
結果は、非農業部門雇用者数が前月比+15.6万人と市場予想(+17.5万人)に届かずといった内容でしたね。

この結果に関して、SMBC日興証券では1/10付けの「主要通貨デイリー」で今回の雇用統計の主な内容と今後の見通しについてのレポートを発表しています。

同レポートでは、今回の雇用統計の数字について『以前は月当たり+20万人が雇用市場の好不調の目安だったが、完全雇用状態にほぼ到達した現在、その目安は+15万人程度にシフトした模様である(SMBC日興証券推計)。今回の雇用増加幅は、米国にとって妥当な雇用拡大ピッチだったと考えられる』と見ています。

そして今回注目すべきなのは『時間当たり賃金は前年同月比+2.93%と、11月(+2.49%)から大きく加速して2009年5月以来の高い伸びを記録』といった点であるとのことです。

これを受けて今後の見通しについては『次期政権の経済政策や保護主義の度合い等を巡り、不透明感が強まれば市場のリスク選好的な動きを妨げる要因になることも考えられるが、その際は、雇用市場に代表される米国景気の好調推移がドル円をしっかりと下支えする』とのことでした。

以上を踏まえて今後も米国の政治リスクとドル円相場の動きに注目していきたいですね。

詳しくは1/10付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。


花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。


フィスコリサーチレポーター花田浩菜《SK》

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