今更ながら『アナと雪の女王』をレビューしてみる

2017年1月10日 08:50

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今更ながら『 アナと雪の女王 』をレビューしてみる©Disney

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 『 アナと雪の女王 』は2013年(日本では2014年)に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作のアニメ映画です。挿入歌から、「ありのままで」が流行語になったことでも有名ですね。

 今更ですが、まだ見たことのない方もいると思うので、さらっと紹介してみようと思います。

■『 アナと雪の女王 』は姉妹の物語


 物語はアレンデール王国の王女・エルサとその妹アナがお城で遊んでいるシーンから始まります。

 エルサには触れたものを凍らせたり、雪や氷を形成する不思議な魔法を扱うことが出来ます。まだ8歳だったエルサは、その魔法を使って遊んでいる際に、魔法をアナに当てて意識を奪ってしまいます。両親とエルサは、アナを山に住むトロール達に見せ、アナから魔法に関する記憶を消去することで彼女を回復させます。

 次第に力を増していくエルサの魔法。エルサは自分の力を恐れ、部屋に閉じこもりアナを避けるようになります。けれど、アナには魔法に関する記憶がないため、あんなに仲良しだった姉が何故自分を避けるのかが理解できません。

 出てきて一緒に遊ぼうと声をかけても、一向に姿を見せないエルサ。

 そして時は流れ、エルサは成人し女王となります。

 主なストーリーはここから展開していくのです。

■自分の力を隠し通すエルサ


 戴冠式を行うため、閉ざされていたお城が国民達に開かれます。

 触れるだけでなんでも凍らせてしまうエルサは、その力を人々に隠し、この集まりを憂鬱に感じていました。一方で妹のアナは、ようやくお城が外に向けて開かれ、自由になった、素敵な出会いもあるかも、とワクワクでした。

 アナは街で出会ったハンス王子と恋に落ち、彼を結婚相手としてエルサに紹介するのですが、エルサは出会ったばかりの男との結婚に猛反対。二人は口論になり、エルサはうっかり魔法を発動させてしまいます。

 そうして街はどんどん凍りついていき、人々はエルサに怯えた目を向けるように。エルサは逃げ出し、山に氷の城を創り引きこもるのです。

 自分のせいで姉は逃げ出し、街は凍りついてしまった――と考えるアナは、エルサを連れ戻しに山へ向かいます。

 姉が大好きだからこそ、仲良しだった頃に戻りたいアナ。妹が大好きだからこそ、一緒にはいられないと考えるエルサ。

 これはそんな二人と、真実の愛を描いた物語です。

■氷のエフェクトが美しい


 この『 アナと雪の女王 』の見どころの一つは、氷だと思います。

 魔法によって凍りついていく地面や湖の描写。氷のお城を創っていくシーン。まるで花びらが開いたかのような氷の結晶に、氷で形成された螺旋階段。どれもこれもが美しく、幻想的です。『アナと雪の女王』は、目で楽しむことの出来る映画でもあるのです。

■もちろん歌の数々も魅力的


 『 アナと雪の女王 』は、3Dコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画とされています。ところどころに入ってくるミュージカル演出も魅力的です。

 あの「レット・イット・ゴー」の他にも、多くの素敵な曲が登場します。

 ちなみに「ありのまま」というのは、エルサが誰もいない山奥へと移動し、そこで自分の力を誰にも邪魔されずに使用するシーンで流れました。

■アナが可愛い


 アナは素直で、純粋で、心優しい女の子です。思い立ったらすぐ行動!というような活発な娘でもあります。けれど、どこかツンデレっぽいところもあります。

 雪山で出会ったクリストフに迷惑をかけてしまった後に、クリストフがそれでも道案内をすると申し出るシーンがあります。その際にアナは、「いいの?」と一瞬嬉しそうにしてから、「じゃなくて、ついてきたいならついてくれば?」と言い直します。

 でも助けられればすぐにお礼を言うし、失敗すればすぐに謝罪します。そういうギャップが可愛いです。

 といった風に、歌も魅力的ですがその他にも数々の見どころがある作品、それが『アナと雪の女王』です。普段ディズニー・アニメを見ていない方や、深夜アニメしか見ていないような方でも楽しめる作品ですよ。

 『アナ雪』『マーニー』にも通ずる少女達の愛情と意識革命『少女革命ウテナ』

(あにぶ編集部/星崎梓)

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