映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』永井豪原作のアニメがモチーフ

2016年12月30日 17:05

印刷

記事提供元:ファッションプレス

 イタリア映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』が、2017年5月よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国の劇場で順次公開される。

 本作の特異な題名は、永井豪原作のアニメ「鋼鉄ジーグ」から。その名の通り、75年に日本で放送開始、79年にイタリアで放送されたアニメ「鋼鉄ジーグ」を重要なモチーフにした作品で、イタリア映画には珍しいダークヒーロー・エンターテインメントとなっている。

 2016年春に本国で公開されると、イタリア・アカデミー賞とも言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞において最多16部門ノミネートの末、最多7部門を受賞。名実共に、2016年のイタリア映画を代表する一本と評されている。

 舞台は、テロの脅威に晒される荒廃したローマ郊外。とあるきっかけで超人的なパワーを得てしまい、私利私欲のためにその力を使っていた孤独なチンピラのエンツォは、ひょんなことから恩人の娘アレッシアの面倒を見る羽目に。日本製アニメ「鋼鉄ジーグ」のDVDを片時も離さない熱狂的なファンであり、怪力を得たエンツォを「鋼鉄ジーグ」の主人公・司馬宙と同一視して慕うアレッシアを守るため、エンツォは正義に目覚めていくことになる…。

 監督は、幼い頃から日本製アニメの大ファンで、本作が長編デビューとなるガブリエーレ・マイネッティ。主人公エンツォには、イタリア映画界きってのスター、クラウディオ・サンタマリア。役作りのために体重を20キロ増量して、イタリア映画には珍しい異色のダークヒーロー映画に臨んだ。

 そして、映画『ダークナイト』のヒース・レジャーを彷彿とさせる闇の組織のリーダー・ジンガロ役には、主演作が相次ぐ人気俳優ルカ・マリネッリ。二人が激突するサッカースタジアムでのクライマックスは本作最大の見どころ。

 アニメの原作者である漫画家・永井豪も、「犯罪と汚濁まみれのローマの下町で、アニメヒーロー『鋼鉄ジーグ』に憧れる女性の為、正義の戦いに立ち上がる“男の純情”が美しい!!『ガンバレ、君は鋼鉄ジーグだ!!』」と、自身の作品にオマージュを捧げた本作に太鼓判を押している。

【作品情報】
映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
公開時期:2017年5月
監督・音楽・製作:ガブリエーレ・マイネッティ
脚本:二コラ・グアッリャノーネ
出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・パストレッリ、ステファノ・アンブロジ、マウリツィオ・テゼイ、フランチェスコ・フォルミケッティ、ダニエーレ・トロンベッティ、アントニア・トルッポ、サルヴォ・エスポジト、ジャンルカ・ディ・ジェンナー
原題:Lo Chiamavano Jeeg Robot
©2015 GOON FILMS S.R.L. Licensed by RAI Com S.p.A. – Rome, Italy. All rights Reserved.

【ストーリー】
舞台は、テロの脅威に晒される荒廃したローマ郊外。孤独なチンピラ、エンツォは、ふとしたきっかけで超人的なパワーを得てしまった。始めは私利私欲のためにその力を使っていたエンツォだったが、世話になっていた“オヤジ”を闇取引の最中に殺され、遺された娘アレッシアの面倒を見る羽目になったことから、彼女を守るため正義に目覚めていくことになる。アレッシアは日本製アニメ「鋼鉄ジーグ」のDVDを片時も離さない熱狂的なファン。怪力を得たエンツォを「鋼鉄ジーグ」の主人公、司馬宙(シバヒロシ)と同一視して慕い、いつしか二人の間には、ほのかな愛情が芽生えるのだが、彼らの前に、闇の組織のリーダー、狂気に満ちたジンガロが立ちふさがる...。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

関連記事