『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第38話「天使を狩る者」【感想コラム】

2016年12月28日 20:31

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『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第13話(第38話)「天使を狩る者」【感想コラム】©創通・サンライズ・MBS

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 年内最後の放送となった鉄血のオルフェンズ38話。2017年度からの新EDテーマが女性シンガーUruさんの新曲「フリージア」になることが決定しました!

 「フリージア」は、花言葉で“親愛の情”“純潔”という意味を持つタイトルの通り、祈りにも似た清らかな絆と心に秘めた決意を、Uruさんの持つ透き通る歌が包み込む、聴き手の心を優しく包み込むバラードとなっているようです。

 さてさて、モビルアーマーとの死闘編ラストとなる38話も感想、考察、etcをやっていきたいと思います!

■『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第38話「天使を狩る者」


 ガンダムバルバトスの活躍により、モビルアーマーとの戦いを制した鉄華団はマクギリス陣営との信頼関係を深める事になったが、それはテイワズ内で湧き上がる彼らに対する不信感にも繋がっていた。名瀬はオルガが決断を早まっているのではないかと心配するが・・・。

■バルバトスのフルパワー


 暴れまわるモビルアーマーと対峙したガンダムバルバトス。

 『余計な鎖は外してやるから見せてみろよ。お前の力』

 阿頼耶識システムでMSと直結しているため上限を解放すればそれだけパイロットへの負担は大きくなるためオルガには止められていた三日月ですが、このピンチについにリミッターを解放!!

 いよいよモビルアーマーとの死闘が開始!

 もうね!!やっばいはこのバトル描写!!! いやほんとに個人的に一番動いてんじゃないかってくらいに思った回という印象です。

 モビルアーマーの縦横無尽に打ちまくられるレーザービームをかわしては果敢に立ち向かうバルバトス。これがリミッターを解除したバルバトスの本来の力ということでしょうか。

 攻撃をくらいふっとばされても「大丈夫」と答える三日月ですが、流血量が明らかに大丈夫じゃないような……。

 石動やジュリエッタそしてマクギリスでさえ「なんだこれは、動きが見えない」と驚愕の声が漏れる中で、自分の右半身を犠牲にしながらバルバトスを叱咤しながら操り続ける三日月。

 ふだんはマイペースにぼそぼそと喋る三日月には珍しく声を荒げます。ぐうぅ熱いですねぇ……。

 さらには、ヘルムヴィーゲの大剣を片手でぶんぶんと振り回すハイパワー。モビルアーマーを倒すためだけにつくられた悪魔のような存在のモビルスーツはかなりの力を秘めていることがわかりますね。

 そして、バルバトスも三日月もボロボロになりながらもモビルアーマーを沈み込めることに成功するのです。

■テイワズとの和解


 今回の一件を受けて、これ以上にテイワズの顔に泥を塗るわけにいかないと交わした盃を叩き割るように懇願するオルガに対してマグワードはここでは大目にみることでいったんは事なきを得ました。

 それは同時に鉄華団とギャラルホルンとの関係を認めたことを意味します。そして、もちろんこれを面白く思わない人物でおなじみのジャスレイさんがまたなにか企んでいるようですね…。

 ギャラルホルン側でもマクギリスとアリアンロッドでバチバチとバトルがあります。

 もうほぼ今回の一件の原因はこいつにありそうな感じなのにグダグダと文句をたれるイオク様についにラスタルから雷が落ちますw まぁ今回はアリアンロッド側は何も言い返せないのはしょがいないでしょう…。

■戦いの代償


 あれだけ派手に暴れまわった三日月、その代償はあまりにも大きいものでした。

 一期の終盤、ギャラルホルンとの戦いで阿頼耶識システムを酷使した結果、代償として右目と右腕の感覚を失った三日月ですが、今度の代償は右半身すべてというもの。

 ベッドに寝かされ動けない痛々しい姿を見るとかなり心苦しいですね…。最終回ではいったいどうなってしまうのでしょうか…なんだか不安にかられてしまいますね。

 そんな高い代償を払ってようやく動かすことができるガンダムバルバトスにすっかりご執心なのがマクギリスさん。
その強さに魅力され『本物の強さだけが世の理を正しい方向へと導く』とすっかり虜になっているようで、なにかをたくらんでいるようなマクギリス。鉄華団と協力関係を結んでいるようでやはりマクギリスに利用されているような不穏な感じが拭ませんね。

■誓いの握手


 以前、オルガはしきりに目標到達のために「最短距離」で行くような発言をしていました。家族のため鉄華団の仲間たちのためを思いこの戦いを終わらせるために行動をしているオルガですが、名瀬からは生き急ぎ過ぎて空回りしているいるようにみえると見透かされてしまいます。

 その「最短距離」の代償として三日月が壊れ、仲間が死んでいくことにオルガは自分の立場に揺れてしまいますが、それでも三日月は右半身を失いながらもオルガについていくことを宣言します。

 ついにバルバトスなしでは自分で立ち上がることさえできなくなってしまった三日月は、最早自分にはバルバトスに乗って戦う意外の路はないと悟った三日月はこれからも戦うことを誓い握手を交わすのでした。

■三日月とオルガ


 今回はぬるぬると動くバトルとその後のシリアスと年内最後の放送にふさわしいような濃いお話でした。オルガと忠誠心の塊のようについていく三日月の関係性は美談のようなラストになっていますが、かなり危うい関係性ですよね。

 自分の命はとうの昔に尽きてたはずのところをオルガに救われた、だから自らの体がどうなろうとオルガの目標のためにはどんなことでも厭わないという姿勢がよけいにオルガを焦らせているように感じます。

 まーあえて、アトラさんの子づくり発言はとりあげませんでしたが、アトラ・クーデリアとの関係も今後はキーになっていきそうになるでしょうか。来年以降も楽しみです。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想コラムのまとめ

(あにぶ編集部/Uemt)

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