日米の注目経済指標:12月米雇用統計改善ならドル再上昇も

2016年12月24日 15:00

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記事提供元:フィスコ

*15:00JST 日米の注目経済指標:12月米雇用統計改善ならドル再上昇も
12月26日-1月6日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■12月27日(火)午前8時30分発表予定
○(日)11月全国消費者物価コア指数-予想は前年比-0.4%
参考となる10月実績は前年比-0.4%で下落率は9月実績の-0.5%を下回った。市場予想と一致した。11月については、家庭用耐久財や外国パック旅行費用などの上昇が予想される。エネルギー全体ではマイナスだが、マイナス幅は着実に縮小している。下落率は10月実績と同水準となる見込みだが、下回ってもおかしくない。

■1月3日(水)日本時間4日午前0時発表予定
○(米)12月ISM製造業景況指数-予想は53.5
参考となる11月実績は53.2で市場予想を上回った。項目別では、新規受注と生産が主に上昇した。「新規受注」は0.9ポイント上昇の53.0、「生産」は1.4ポイント上昇の56.0だった。12月については新規受注、生産の上昇が期待できることから、11月実績に近い数字となる可能性がある。

■1月5日(木)午後10時15分発表予定
○(米)12月ADP雇用統計-予想は前月比+17.0万人
参考となる11月実績は+21.6万人。製造業は減少したが、サービス提供に従事する労働者は22.8万人増加。12月については製造業関連の雇用数は減少する可能性があるが、サービス提供関連の雇用者数は一定規模の増加が予想されており、全体的には市場予想を上回る雇用増となる可能性がある。

■1月6日(木)午後10時30分発表予定
○(米)11月貿易収支-予想は-420億ドル
参考となる10月実績は-426.01億ドルで赤字幅は市場予想を上回った。食料や産業用資材・原料、自動車、消費財の輸出が減ったことが赤字拡大の要因。11月については輸出がやや増加する可能性があることから、赤字幅は若干縮小する可能性がある。

■1月6日(金)午後10時30分発表予定
○(米)12月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+17.5万人、失業率は4.7%
参考となる11月の非農業部門雇用者数は前月比+17.8万人、失業率は4.6%に低下した。
12月については、サービス提供分野の雇用者数が増加すると予想されていること、エネルギー関連産業における雇用者の減少が一服しつつあることから、非農業部門雇用者数は11月実績を上回る可能性がある。失業率については、労働参加率の上昇が予想されており、0.1ポイント上昇する見込み。

その他の主な経済指標の発表予定は、12月27日(火):(日)11月失業率、(米)12月消費者信頼感指数、12月28日(水):(日)11月鉱工業生産指数、12月30日(金):(米)12月シカゴPMI、1月5日(木):(米)12月ISM非製造業景況指数。《FA》

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