創業300年の仏バッグメゾン「フォレ ル パージュ」が国内初の直営店

2016年12月20日 21:07

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記事提供元:アパレルウェブ


甲冑から着想を得たエカイユ(うろこ)柄がモチーフ

 創業300年以上の歴史を持つ仏のバッグブランド「フォレ ル パージュ(Faure Le Page)」が12月14日、東京・銀座に国内初の直営店舗をオープンした。本国パリにある2店舗に次ぐ直営店舗。総輸入販売元は、「セルジオ ロッシ」や「ジョン ロブ」などを手がけてきたキャンディー(東京、田島雄志社長)。

 フォレ ル パージュは、ルイ15世統治時代初期の1717年に設立された。王室御用達の鉄砲工として栄え、1789年のフランス革命と1830年の7月革命では革命軍に武器を提供。ルイ16世の猟銃やナポレオンのヴェルメイユのサーベルなどは、世界の有名美術館に収蔵されているほか、バルザックやデュマ、シャトーブリアンといった文豪たちが小説の中で数多く取り上げていることでも知られる。また、創業当時から鉄砲工、武具師のほかに、革細工の職人も抱えており、現在のレザーコレクションは、ベルトにつける弾薬用ポーチや雑嚢(ざつのう)、肩掛けかばん、手提げ袋、獲物袋、バケツ型の弾薬入れなどを作る技術を生かしたもの。

 メゾンのアイコンでもあるエカイユ(うろこ)柄は、甲冑の着想源でもある動物の甲殻をモチーフにしたもの。また、拳銃の形をしたポーチなどもあり、戦や狩猟などを想起させるディテールを随所に施しているのが特徴だ。エカイユ柄をプリントしたキャンバス地は、狩猟用として開発されたもので、色柄をプリントした後、コーティングを行い、さらにワックス加工やグレイン加工(表面をざらざらとした質感にすること)を行うことで、高い耐久性やなめらかな質感を実現している。

 2014年に日本にも出店を行ったが、パリのカンボン通り店とギャラリーラファイエット店の2店舗のみとなっていた。今回の銀座本店オープンで再び日本進出を本格化する。新店舗オープンに合わせ来日した、創業家一族で「フォレ ル パージュ」オーナーのオーギュスタン・ド・ビュッフヴァン氏は、「仏で製造しているキャンバス地は、製法が非常に複雑で品質コントロールが非常に難しい。その分、日本の厳しい品質基準にも対応できるものだ。鉄砲工としてスタートした我々の商品には、1つひとつ歴史と魂がある。決して“banal”(平凡)なコレクションではないのが持ち味だ」と語った。

 人気の定番トートバッグやハンドバッグ、財布、名刺などを並べる。価格(税抜き)は、トートバッグが12万2,000円、クラッチバッグ3万5,000円、財布7万4,000円、バーチカル型バッグ20万3,000円、ボトル型バッグ8万5,000円など。


新店舗オープンに合わせ来日したオーナーのオーギュスタン・ド・ビュッフヴァン氏(中央)。キャンディーの寺岡宏取締役(左)と、ティエリー・ダナ駐日フランス大使と並んで。

定番人気のトートバッグ

銃の形をかたどったポーチも。

元サッカー日本代表選手の中田英寿氏が持っていたことでも話題になった「CARRY ON VERTICAL」(20万3,000円)

■「フォレ ル パージュ」銀座本店
東京都中央区銀座7-6-19
電:0335728300
店舗面積:約45平米

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