パイオニア、効果的な居眠り運転防止の技術開発を発表

2016年12月16日 05:09

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心拍数からドライバーの眠気を検知し、振動で覚醒レベルを維持するイメージ(パイオニア発表資料より)

心拍数からドライバーの眠気を検知し、振動で覚醒レベルを維持するイメージ(パイオニア発表資料より)[写真拡大]

 パイオニアは15日、ドライバーの眠気を心拍の変化から検知し、振動で眠気から目覚めさせる「ドライバーモニタリングシステム」の開発すすめていると発表した。同システムを搭載したデモ機を2017年1月に米国ラスベガスで開催される「CES 2017」と幕張の「東京オートサロン 2017」に参考出品する。

 同システムは、心拍計測および独自の解析アルゴリズムを用いた「眠気予兆検知技術」と、振動による「覚醒レベル改善技術」を連携させて、ドライバーの覚醒レベルの低下を未然に防止するもの。ドライバーの居眠り運転の防止や、自動運転車(レベル 3)における自動運転から手動運転へのスムーズな切り替えなどへの活用を想定しているという。さらに「個人への最適化」として、さまざま情報をもとに個人ごとに覚醒刺激を与えるコンテンツやタイミングを効果的にしていく。

 同社は今後、シミュレーターおよび実走行によるサンプルデータの収集と分析を積み重ねて、2020年以降の市場導入を目指すとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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