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福岡大規模陥没事故、初動対応と復旧の早さに賞賛の声
福岡県福岡市のJR博多駅前で、11月8日に発生した大規模な陥没事故した市道が15日に復旧。1週間ぶりに開通。自治体の初動対応の早さと、スピード復旧を実現した現場作業者の技術力の高さが国内外から賞賛されている。(画像はイメージ)[写真拡大]
福岡県福岡市のJR博多駅前で、11月8日に発生した大規模な陥没事故した市道が15日に復旧。1週間ぶりに開通した。この復旧の早さを海外のメディアも取り上げている。英国の新聞社ガーディアンは電子版で「巨大な陥没が1週間で復旧」「日本人の目を見張る技術と効率の良さで48時間後にはほぼ穴を塞いだ」と伝えた。
ドイツの新聞ビルトは1面で「作業員がわずかな日数で復旧させた」と報じ、事故が発生した8日と復旧が完了した15日の現場の写真を掲載した。メディアだけでなく、SNSでもこの復旧の早さは賞賛されている。英国人のTwitterユーザーは「イギリスの陥没は復旧までに半年かかったのに…」とツイート。米国でも「ニューヨークでもこういう対応の早さがあればいいのに。2番通りの地下鉄工事なんて2007年からやっている」というコメントが寄せられた。現場ではあらゆるところからミキサー車が集められ、複数のミキサー車が効率的に土を搬入。技術力と資材・人材を集中投入し、不眠不休で作業が進められた。
一方で福岡県警や福岡市の初動対応の早さも話題となっている。福岡県警は事故の兆候が見られた現場からの通報を受けて急行。即座に交通規制を敷き、犠牲者を未然に防いだ。市役所は事故が発生した朝のうちに避難勧告を発令し、避難所も設けた。更に「復旧にかかる協力は全て行うので、最速での復旧に協力して欲しい」と関係建設各社に要請。高島宗一郎福岡市長は自身のFacebookで市民に対して情報発信をし続けた。復旧までの手順や期間を市長自らが市民に説明し、情報を共有した。
朝方に発生したとは言え、これだけ大きな事故で犠牲者はおろか、けが人すら発生しなかったのは不幸中の幸いだ。そして1週間というスピード復旧も初動対応の早さと、現場及び自治体の対応があったからこそであろう。事故が起こったことは残念だが、それを早期に復旧させた危機管理能力と技術力の高さが海外からも注目されていることは誇らしく感じる。(編集担当:久保田雄城)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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