富士フイルムが華潤集団と協業へ、ヘルスケア拡大めざす

2016年11月22日 13:56

印刷

記事提供元:フィスコ


*13:56JST 富士フイルムが華潤集団と協業へ、ヘルスケア拡大めざす
富士フイルムホールディングス<4901>は21日、中国国有コングロマリットの華潤(集団)有限公司と、ヘルスケア領域を中心とした包括的な事業提携を進めることで合意したことを明らかにした。富士フイルムHDはこの提携を通じ、中国でのヘルスケアビジネス拡大を狙う。
両社は今後、4つのテーマを含むヘルスケア領域で幅広く協業する。具体的には、◆富士フイルムグループが擁する医薬品(低分子医薬品、抗体医薬品、バイオシミラー)、再生医療、医療機器などのヘルスケアビジネスの中国における事業展開、◆華潤集団の流通網を活用した、サプリメントなどの富士フイルム製品の中国展開、◆富士フイルムグループの技術を活用した、華潤医薬集団(3320/HK)の漢方薬の機能向上の検討、◆日本の医療サービスを参考にした、中国でのハイエンド医療サービスの展開——を進めていく。
富士フイルムHDの事業会社である富士フイルムは10月28日、華潤集団の医薬品事業会社である華潤医薬集団に約8億2000万香港ドル(約108億円)を出資した。この出資は、富士フイルムHDと華潤集団との包括的な事業提携を視野に入れたもの。富士フイルムグループは今後、13億人の人口を擁し、経済成長が著しい中国市場でのビジネスをさらに拡大していく。
また、華潤集団は複合企業として、ヘルスケア領域以外にも、ガス事業、ビール製造業、小売業を展開するなど、さまざまな領域でビジネスを行っている。富士フイルムHDは産業機材やフォトイメージングの領域でも、華潤集団と幅広く協業していく考えだ。

【亜州IR】《ZN》

関連記事