【注目銘柄】イハラケミカルは16年10月期業績予想を一転増額修正、安値圏モミ合いから反発期待

2016年11月21日 15:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 イハラケミカル<4989>(東1)は21日、121円高の1010円まで上げて急伸している。11月18日、16年10月期連結業績予想の修正を発表した。8月19日の減額修正から一転して増額修正となり、15年10月期との比較では減益幅が縮小する見込となった。なお17年5月にクミアイ化学工業<4996>との経営統合を予定している。株価は安値圏モミ合いだが、増額修正を好感して反発が期待される。

 11月18日、16年10月期連結業績予想の増額修正を発表した。8月19日発表の減額修正(売上高を30億円、営業利益を8億円、経常利益を8億円、純利益を5億円それぞれ減額)から一転して、増額修正(売上高を8億円、営業利益を12億円、経常利益を12億円、純利益を8億円それぞれ増額)となった。海外顧客からの畑作用除草剤の早期出荷要請を受けた出荷増、好調に推移する受託農薬関連剤や海外向け水稲用除草剤の増産対応、製造原価圧縮による売上総利益改善、販管費削減などが寄与して前回予想を大幅に上回ったようだ。

 修正後の16年10月期連結業績予想は、売上高が15年10月期比8.9%増の448億円、営業利益が同16.9%減の41億円、経常利益が同17.4%減の47億円、純利益が同21.3%減の33億円となった。15年10月期との比較では減益だが、結果的に利益は期初計画を上回ることになり、減益幅が縮小する見込みとなった。

 なお9月20日にクミアイ化学工業との経営統合に関する基本合意書締結を発表している。16年12月中旬を目途に本統合に係る最終契約を締結し、17年5月1日の本統合を目指す。

 株価は年初来安値圏900円近辺でモミ合う展開だったが21日は120円高の1009円まで上げて急伸している。、週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線突破の動きを強めている。下値固めが完了したようだ。増額修正を好感して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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