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ベンチャー創出を動画コンテンツで後押し、スクーと経済産業省が連携
オンライン動画学習サービス「Schoo」を運営しているSchoo(スクー)は、経済産業省、日本ベンチャー学会と共同で、起業を目指している学生に向けた、「18歳からのビジネスプラン」コースの提供を開始した。[写真拡大]
オンライン動画学習サービス「Schoo」を運営しているSchoo(スクー)は、経済産業省、日本ベンチャー学会と共同で、起業を目指している学生に向けた、「18歳からのビジネスプラン」コースの提供を開始した。同コンテンツでは起業の専門家による全10コマの授業を通して、「ビジネスプランの種の探し方、UVGP,キャンパスベンチャーグランプリ受賞プランの事例分析、マーケティング、市場分析、競争優位性、人材・組織、資金調達、売上・収益計画、戦略、事業計画」などの起業に関する知識を網羅的に学ぶことができる。起業に興味はあるが知識が不足している学生が、創業するまでに必要な知識を時間に縛られず無料で学ぶ機会を提供する。
日本の起業者・起業予定者の動向を示す起業活動指数は、先進国のうち最下位周辺を推移しており、開業率は欧米の約半分程度。政府がこれまで様々なベンチャー支援策を実施してきたにも関わらず、「ベンチャー・エコシステムの構築」には、十分な効果をあげられていない現状がある。これをうけて4月には、政府だけでなく地方自治体、企業、大学・研究開発機関、金融機関など関係機関がベンチャー・エコシステムの構築を共通の目標と認識すべく、「ベンチャー・チャレンジ 2020」が打ち出されている。政府は、産業の新陳代謝を促進する観点から、現状約5%の開業率・廃業率を米国・英国レベルである10%台に引き上げることや、起業活動指数を10年間で倍増させることを目標に掲げ、関係機関を巻き込んだ起業家育成に向けた基盤作りを進めている。今回提供開始された「18歳からのビジネスプラン」では、経済産業省と大学・大学院起業家教育推進ネットワークが主催するUniversity Venture Grand Prix (UVGP)の応募プランの向上など様々な場面において、若者の起業推進を目的とした活用が見込まれている。
スクーはこれまで2800本以上のオンライン学習コンテンツを制作してきており、24万人以上いる会員に向けた録画授業・生放送授業の配信を行っている。今回配信開始した起業家を目指す人向けのコンテンツでは、同社の蓄積してきたノウハウを活用し、学習効果の高いコンテンツを配信。起業を目指す人でありがちな「一歩踏み出す心理的ネック」の解消に役立てることが狙い。なお、同学習コンテンツは学生のみならず、全ての起業を志す人にとって役立つものとなっており、起業活動指数の上昇への貢献に期待したい。(編集担当:久保田雄城)
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