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パスワードは黙秘権あるも、指紋センサを使ったロック解除は対象外?
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward曰く、 米国では「自己負罪拒否特権」(日本でいう黙秘権)により、法執行機関に対しパスワードを明かすことについては強制されないとされている。しかし、指紋センサを使ったロック解除は自己負罪拒否特権による保護範囲外であるという見解が最近出ているようだ(Daily Herald、Slashdot)
昨年5月、カリフォルニア州のある研究者が捜査令状を元に調査された際、捜査当局にスマートフォンの指紋センサに指を置いてロックを解除するよう強要されたという。政府は解除パスワードが当局に引き渡されなかったための行為で、自己負罪拒否特権には違反していないと説明しているという。
通常、捜査令状は有効範囲が狭く、被疑者に対して明確に有効範囲を説明する必要がある。今回の解釈では、憲法上の権利として被疑者に不利益になるパスワードの提供は拒めても、スマートフォンに指を押しつけて解除する行為は認められるということになる。
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