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ミハラ ヤスヒロから新ライン「ネハン ミハラ ヤスヒロ」ローンチ、17年春夏ショー発表
ミハラ ヤスヒロ(MIHARA YASUHIRO)から、新ライン「ネハン ミハラ ヤスヒロ(Nehanne MIHARA YASUHIRO)」がローンチ。初シーズンとなる2017年春夏コレクションを2016年10月22日(土)、東京・新宿の文化学園 地下駐車場で発表した。
「ネハン ミハラ ヤスヒロ」は、三原がディレクションし、若手クリエイターたちが中心となって手掛けていく新ライン。“日本人である私たち自身が、日本の歴史、日本の伝統を学び再認識することを大切にしたい”という想いから誕生した。
その想いを反映させるために主役として選んだのは、縄文時代から日本人に馴染み深い「大麻布」。戦争を機に1度は皆に忘れ去られてしまったが、半世紀経った現代に「麻世妙(まよたえ)」として蘇った。強靭ながら柔らかく、優しい光沢を放つ。その当時は神に捧げる衣服の原料でもあった、神聖な素材でもある。
今回のランウェイに色はなく、黒と白によるカラーパレットでは「麻世妙」の美しさが映える。絶妙な縦皺は空気をすこしずつ含み、透き通るように繊維が光る。断切りによって踊る細い糸はその力を裾で発揮し、レイヤードされたパンツやガウンの大ぶりな動きに繊細さを加味する。
日本の伝統に重きを置いているが故、アイテムには和の要素が色濃く感じられる。着物のようなガウン、モンペや袴のようなボトムスがその好例。シャツは着物の襟抜きを想わせるかの如く首うしろを開き、ガウンはウエストを紐で締めるといったスタイリングも共通項だろう。極めつけに、下駄のようなサンダルを合わせて足元を完成させている。
日本画を現代風に咀嚼したモノトーンのモザイク画は、一際存在感を放っていた。ミハラ ヤスヒロの得意とするストリートなアイテムとの組み合わせは、古めかしくも新しい。なだれ込むように、ランウェイの最後を彩った。
この華々しいデビューに花を添えた音楽は、[Alexandros](アレキサンドロス)のドラマー庄村聡泰によるものだ。ドラムの音だけが全面コンクリートの無骨な駐車場に響き渡り、モデルたちはその音に呼応してランウェイを闊歩した。
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