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金沢の金箔バッグ「エスタルテ」をパリでお披露目 中里唯馬がディレクション
ウエニ貿易は、パリのレディスファッションウイーク中に日本の伝統とモダンを融合させたバッグブランド「エスタルテ(ESTARTE)」の発表会を開いた。エスタルテは、金沢の伝統工芸「金沢箔」の技術を用い、デザイン監修に今年7月、パリ・オートクチュールコレクションにデビューを飾った「ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)」の中里唯馬を起用し、モダナイズされたレザーグッズブランドとして2017年春夏からデビューさせる。金沢箔の技術と京都の伝統的な職人技の協働により生み出された金箔レザーを使用したアートピースのようなラグジュアリーバッグとして販売される。中心価格はFOB(本船渡し価格)で2000~2700ユーロで、ボストンが1600ユーロ、クラッチバッグが2000ユーロなど。側部に浮いたようなフォルムを描いた形状が未来的で金箔のクラシカルなテクスチャーとの対比が面白い。
中里唯馬は「デザインに対するディレクション、監修を行いました。3DのCGでモデリングし、得意とする3Dプリンターでモックを製作しました。また金沢や京都へ赴き、実際の箔職人の方の質素な場所で地味に淡々と仕上げられている様などを拝見し、自身のコレクションに対する姿勢と重なり、伝統的なものを現代に繋げていく共感できる事だと感じています。オートクチュールと同じく手仕事が好きなので、継続してやっていきたいと思っています」と語りました。
金箔は現在、99%が金沢産で、特別な処理をした紙を打紙として厚さ1/10000mmという極限にまで金を薄く延ばしたもの。製箔工程の一部は機械化されたとはいえ、今日においてもなお職人の熟練と勘に頼る世界だそうだ。
■エスタルテ(ESTARTE)
http://estarte-jp.com/
(取材・文/久保雅裕)
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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