業況判断DIが3期ぶり上昇。中小企業庁「持ち直しの動き」

2016年9月30日 14:11

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中小企業の業況判断DIの推移を示すグラフ。(中小企業庁の発表資料より)

中小企業の業況判断DIの推移を示すグラフ。(中小企業庁の発表資料より)[写真拡大]

 中小企業庁が30日に発表した中小企業の景況調査によると、7‐9月期の全産業の業況判断DIは、マイナス18.2で、前期より1.3ポイント上昇した。上昇は3期ぶり。同庁では「一部業種に足踏みが見られるものの、持ち直しの動きを示している」とコメントしている。

 DI値は、アンケートに「好転」と答えた企業の割合から「悪化」の割合を引いた数値。製造業でマイナス15.6(前期差1.3ポイント増)となり、4期ぶりに上昇した。 業種別に見ると、鉄鋼・非鉄金属、情報通信機械器具などで上昇し、印刷、パルプなどで低下した。

 調査対象企業のコメントとしては、「熊本地震の影響で電子部品の調達困難な状況に陥り臨時休業したが、8月から正常な生産活動に戻りつつある」「従業員の確保が厳しい。長期雇用につながらずに募集広告費用ばかりがかさんで経営も厳しい」などの声が挙がった。

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