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『 あまんちゅ! 』 第9話 「消せない思い出のこと」
『 あまんちゅ! 』 第9話 「消せない思い出のこと」©2016 天野こずえ/マッグガーデン・夢ヶ丘高校ダイビング部[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
8月末から聖地ではスタンプラリーが始まり夏が過ぎてもまだまだタイアップは続いているようです。そして、今月末には待望のBD/DVDの1巻とドラマCDが発売されますので、ぜひそちらのチェックも。
第9話もさっそく感想とまとめと考察etcをやっていきたいと思います!!!
■第9話『消せない思い出のこと』
「てこ」の携帯には、これまでに出会った素敵なものを写した画像がたくさん詰まっている。とくに中学時代に初めて出来た友達との思い出の画像は、かけがえのない大切な宝物だ。
ところが、メモリーの容量がいっぱいになってしまったことから、てこの心に動揺がはしる。
新しい素敵を記録するには、携帯から過去の画像を消すしかない。
でも、大切な思い出とすぐに再開できなくなるのはイヤ。
そんな彼女の心情を察した「ぴかり」とダイビング部のみんなの計らいに、「てこ」は今の自分にも大切な場所があると気付く。
■携帯電話の中に眠る思い出
あなたの携帯にはどれだけ大切な写真や動画がはいっていますか?
今回はてこのガラケーに残る思い出の写真のお話。
もちろん、今でも現役で使ってらっしゃる方の多いガラケーですが、昔のケータイの容量問題ってかなりネックでした。
携帯に音楽やらムービーやらを入れまくるとすぐメモリーカードがいっぱいになり、新しいのを買いに行き、『このマイクロSDカード、32GBも入るぜ!』なんて会話してたちょっぴり昔。
原作漫画が連載当時は2010年か2009年頃だったでしょうか。段々と普及し始めていたスマホですが、まだまだ現役だったガラケーの今となっては少し時代を感じるエピソードです。
『あまんちゅ!』今週はもう第9話、はやいものですね。今回は原作ファンの方には〝おまたせしました〟な重要回です。音楽的にもご注目ください。
今日9/4はTOKYO MXで24:30からオンエアです。 https://t.co/Ggy0RFRTzq #あまんちゅ
— 佐藤順一 (@satojumichi) 2016年9月3日
佐藤監督がこう語るように、原作でも屈指の素敵なエピソードです。変な改変やカットがなくて本当によかった…。
■ただのデータとそれ以上の思い
てこは、その時の何気ない日常やなんでもない風景を携帯の写真に撮ることが好きな女の子。
ダイビング部の初のミーティングのときも、黒板の絵を撮ろうと提案したのもてこでしたね。
ある時、屋上でランチをとっていたダイビング部でみんなで写真を撮ろうとなりましたが、中学生時代から撮りためたメモリーはとうとういっぱいとなり移しかえるか削除しないといけないことに…。(ナチュラルに撮影役をやらされる弟くん先輩が不憫だ…)
てこは、携帯に内部保存しているデータをランダム表示で待受にしていたので、その宣告にひどく落ち込んでしまいます。
東京に住んでいたときの友達と別れ、静岡に引っ越してきたてこ。
そんなてこにとって、携帯の中の写真にはただのデータという以上に特別な思い出のたくさん詰まっているものでした。
中学生のときに初めて”親友”と呼べるくらいに心の底から信頼しあえる友人と出会うことができたてこ。例え離れていても携帯を開けばその時の思い出をいつでも感じることができる。
でも、それが出来なくなってしまうのはあの時の思い出を消してしまうこと、どこかに閉じ込めてしまうこととてこは感じていました。
■プレゼントと悲しい思い出
静岡に引っ越してきて友人とした何気ない電話。でもはっきりと交わした惜別の電話。
切られるのも怖いし、切るのも辛い。
『遊びにきて。私も遊びに行くから。』と言葉では交わしても、やはりそこには距離という隔たりを感じてしまう。
もらった誕生日プレゼントのストラップ。絞り出した”ありがとう”の言葉は、お別れの始まり。素敵な贈り物をもらったはずなのに寂しい思い出。
てこは、その時の寂しい気持ちがフラッシュバックしてしまいます。
第1話でずっと携帯を眺めてメールを待っていたのも、想像以上に寂しい思いを抱えていたからなんです。
■プレゼントと新しい思い出
そんな、落ち込むてこをみて、ぴかりはとある事を計画します。
そんなぴかりたちの計画はつゆ知らず、再び携帯を片手に海を見に来たてこ。
でも、いつまでも塞ぎ込んでいた最初の頃とは違いました。
綺麗な空を見上げて、今のままじゃ新しい思い出も残せないと顔をあげます。
ちょうどその時、ぴかりから連絡が入り『伊東マリンタウン』へ向うことに。
てこが到着すると、なぜかダイビング部のメンバーが勢ぞろいしています。
不思議に思いながらも足湯であたたまるてこに差し出された、一つのプレゼント。
ぴかりたちの計画は、落ち込んでいるてこにプレゼントをあげることでした。
中身は「デジタルフォトフレーム」。いくらでも思い出を詰め込めてランダム表示もできる、てこにぴったりな『宝箱』のようなプレゼント。
データを移動させることや削除することに抵抗を感じていたてこも、このサプライズプレゼントには嬉しさが勝ったようです。
『ありがとう』
『こっちこそ、ありがとうてこ。』
相手のことを考えながらプレゼント選びをしたり、あげる瞬間のワクワク感。プレゼントは貰うよりあげるほうが嬉しいんだよ、と語るぴかり。
『だから、ありがとうてこ。』
お得意のなんでもプラスにもっていける、ぴかり理論。でもこのポジティブに何度も救われてきました。
きっと、あの2人も色々な思いでプレゼントを選んでくれたんだと感じたてこ。
“ありがとう”という言葉は、お別れではなくこれからの素敵な未来へ繋がる言葉でもありました。
■「ARIA」ファンにはうれしいサービス
第1話で海を見ずに携帯ばかり眺めていた頃のてこの悲しい思いと、そのときからの心の成長を感じさせてくれる優しいお話でした。
そして、今までOP映像の中や名前までは出ていたてこの中学時代の友人たちが回想ですが本編内に登場しました。
CVは佐藤監督や天野先生とも馴染み深い、葉月絵理乃さんと斉藤千和さん。
原作でもデフォルメ顔や性格がどうみても未来の火星で水先案内人をやっていそうなキャラクターに似ていた、茜ちゃんとちずるちゃんでしたが、CVまで一緒なだけでなく、茜ちゃんが『はひー』とまで言ってくれる『ARIA』からのファンには嬉しいファンサービス(?)ぶりをアニメでみせてくれました。
あーいやー感傷的なエピソードだけに、なんともポエミーで『恥ずかしい台詞禁止』と言われそうな感想記事になってしまいました。おそらく2度と読み返さないと思います。
さて、来週もいよいよ10話、再び姉ちゃん先輩にスポットのあたる水着回です!あれ…おかしい…。ダイビングアニメなのに水着すら見るのも久々な気がする…。
(あにぶ編集部/Uemt)
情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。
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