91Days 第7.5話「 短いローソク 」【感想コラム】

2016年8月30日 09:19

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記事提供元:あにぶ

91Days 第7.5話「 短いローソク 」【感想コラム】©91Days

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 胸ときめく折り返し回ですよ!と思ったら、タイトルをよく見ると……んん?7.5話??

 これはもしかして……と思いながら、見てみると、いや!むしろこのほうがこれからの展開にしっかり備えられる!と納得!

 あらすじと感想、というよりはほとんど感想ばかりになりそうですが、今回もハラハラとワクワクを胸に、参ります!

■91Days、Day7.5「 短いローソク 」


 今回、ここにきてまさかの総集編ですよ!!
1クールアニメなのに総集編あるのかよ!という意見も散見されましたが、見てみるとこれは……!!

 アヴィリオの家族が殺されるシーンから始まるので、視聴者が忘れかけていたアヴィリオの復讐心を再び思い出すことができます。

 ナレーションも適宜入っているので、途中から視聴を始めたという人にも非常に分かりやすい構成になっていました。
しかも今回総集編が入ったことで、これまでのアヴィリオの動きやマフィアたちの動きを整理した状態で今後の展開に臨めるという利点もありました!

 尺つなぎでなくきっちり意味のある総集編バンザイ……!

■91Days 総集編だからこその視点


 純粋な1話視聴時点との違いは、犯人のうち3人がヴィンセント、ネロ、ヴァンノだと分かっているところ。

 また、ネロとヴァンノはこのときまだ少年で、初仕事だったということ。
ネロがアヴィリオを撃つのに躊躇したということ。
そして、7年後の二人の関係を理解しているという点です。

 それを踏まえてこの総集編を見てみると、ヴァンノだけがアヴィリオの家族に祈ってる……!!

 しょっぱなにあっさり殺されたけど、本当にいい奴だったんだろうなと思います。内面をもっと知る機会があれば、ネロのようにアヴィリオと打ち解け始めていたのかもしれない。

 でもヴァンノのことがなかったらネロとアヴィリオはここまで距離が縮まっていなかっただろうと思うので、やっぱりヴァンノは死ななきゃ意味がないという結論になってしまうのがちょっと悲しい。
さらに視聴当時は気付かなかったんですが、7話でフラテの銃から弾を抜き取ったのはアヴィリオが4話で見せたスリの技術が伏線になってたんですね。

 4話がほぼギャグ回だったからすっかり忘れてました。ごめんねアヴィリオ。

 また、ここもすっかり聞き逃していたんですが6月いっぱいに完成する劇場のこけら落としではガラッシア、オルコ、ヴァネッティが揃うということだったので、当然オルコに成り代わったファンゴが組み込まれることと思います。
作中のシーンを端的に描いたカットの多いOPを見てみると、恐らくその劇場のこけら落とし、舞台上で苦悩、弁解しているようなキャラクターがいました。

 登場人物紹介欄にいないキャラクター(血痕がそこかしこについた服を着て、太っており、長髪をうなじで括った男性)なので、恐らく役者かなにかかなと思うんですが……こけら落とし公演の演目が、復讐劇に苦悩する男の物語だったりするんじゃないかなとも思えてきました。

 もしくは男性だと思い込んでいるだけで、あれはファンゴの愛人であるラクリマか……?など、伏線の多い作品ならではの総集編効果でいろいろと脳内が活発に動き回っております。

 また、ヴィンセントの「俺はもう長くない」という言葉も気になります。

 病魔に蝕まれているのか、それとも命を狙われている自覚があるのか。または、ロナルドに「今後ヴァネッティを仕切るのはフラテだ」と言い渡されるのを先んじて察しており、ドンとしての地位のことを言ったのか。そのあたりも非常に気になるところです。

■4人目の仇を考察


91Days 第8話

画像引用元:youtube.com

 総集編を見て考えたのは、ネロたちから逃れて匿われたアヴィリオと話しているコルテオ。
「大丈夫。ここまでは追ってこないよ」と言っているコルテオ、アヴィリオから視線をそらしています。

 ……後ろめたいことでもあるの?やっぱりコルテオ、ちょっと怪しくない?

 まさかラグーザ家が全員殺されるとは思っておらず、お母さんの病院代を賄うためにラグーザ家の情報を漏らしたとか、見張ってたとか、そういう働きなら幼いコルテオにもできたんじゃないかな?とかいろいろ考えてしまいます。

 また、仮に手紙の主が4人目の仇でない場合。
そしてここでは仮に、コルテオを4人目の仇と想定した場合。
バルベロが手紙の主という可能性もあると思います。

 もしこの構図であれば、アヴィリオに届いた手紙を読んでいたコルテオがあそこまでガクガクと震えていたのも分かります。自分以外の人間がすべて列挙されているということは、自分のこともバレているのではと恐怖したのではないでしょうか。

 さらに最初は反対していたアヴィリオの復讐に、ネロとの距離が近づいているのを察したとたん「殺すんじゃなかったの」と発言したのは、ネロの口から自分のことが漏れると懸念したからではないでしょうか。

 そしてバルベロがアヴィリオに仇の名を送ったのは、かつてヴィンセントやファンゴがそうしたように自分がファミリーのボスとして君臨するために、手を汚さず上層部を始末するためとは考えられないでしょうか。

 コルテオの名前を書かなかったのは、あくまでもファミリーに関係のない人間だったから。もしくは、共犯と言えるほどの働きをしたとは考えられなかったから、なども挙げられると思います。

 まぁ考察したところで、今のところすべて「もしも」の域を出ないんですけどね!!

 また新規カットでアヴィリオがネロに言った「今日からは俺が兄弟だ」が気になります。
わざわざコルテオの言葉と被せた意図とは。
絶対これもなんかアヴィリオに考えあるよねとドキドキします。

 しかし考えれば考えるほど、残り5回の展開が気になって仕方ありません!

 2時間くらいの劇場版にしても絶対面白いと思うんだこの作品。私が見に行く。
次回からは3ファミリー混濁した展開になっていくのではと予想されるので、目が離せません!

91Days 第7話「 あわれな役者 」【感想コラム】

(あにぶ編集部/井之上)

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